シロアリの被害に遭う確率はどれくらい?|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2021.03.31

シロアリ駆除

シロアリの被害に遭う確率はどれくらい?

玄関上がり框のシロアリ被害

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

しろあり防除施工士

田中勇史

大学で昆虫類、特にニホンミツバチ・スズメバチに関する研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。シロアリにとどまらずハチやアリ、害虫全般の駆除・調査に従事。

「シロアリ被害に遭う確率はどれくらいですか?一軒家を買ったのですがシロアリの被害が心配です」

このような疑問にお答えします。

シロアリの被害の確率と「築年数」とは大きな関係があります。

このページでは

  • 築年数ごとのシロアリ被害に遭う確率
  • シロアリ被害に遭う確率を高くする要因
  • シロアリ被害に合わないようにするには

 
についてご紹介していきます。
シロアリ1番!が選ばれる理由

築年数ごとのシロアリ被害に遭う確率

少し古いデータではありますが、2013年に国土交通省の補助事業として「シロアリ被害実態調査報告書」というものが公開されています。

この報告書によると、築年数ごとのシロアリ被害に遭う確率は

  • 築10年未満の建物では被害確率は5%台
  • 10年を越えてくると10%
  • 20年~30年では20%~30%前後

 
10年経過毎に倍増していく傾向です。

言い換えると、築20年を超える物件では5棟に1棟がシロアリの被害に遭っている事になります。

シロアリ被害に遭う確率を高くする要因とは?


築年数の浅い家でもシロアリの被害に遭う確率を高めてしまう事があるので注意が必要です。

シロアリの被害と密接な関係にある要因は「湿度」です。なぜなら、日本に住むヤマトシロアリやイエシロアリといったシロアリは土の中で生活していて、湿度が生活に大きく関係しているからです。

またヤマトシロアリ、イエシロアリ共に自ら水を運ぶ能力自体は備わっていますがイエシロアリのほうがその力が高いため、よりヤマトシロアリでは多湿度の環境を好む傾向があります。

しかし、多湿度を好むと言っても湿度100%、水溜まりができるような過度な湿度は好まず、70~80%ほどの環境が最適と言われます。

この関係は、これから紹介する実験を行えば確かめる事ができます。


まず、適度な大きさの飼育用の容器を用意します。容器には厚さ5㎝ほどの土をしき、土壌中は自由に行き来できるようにしておきます。

そして湿度計を用いて土の湿度を、

  • 下層部を湿度70%
  • 中層部を湿度50%
  • 上層部を湿度20%

 
ほどに調整します。

さて、ここでシロアリのエサとなる餌木を差し込むとどうなるでしょうか?

食害は必ず最下層部から始まり、中層部まで上がってきた段階で食害が止まってしまいます。

実際にシロアリが活動している層も下層部が中心で、乾燥が進んだ上層部に出てくることは稀です。

基本的には乾燥した環境は好まないのです。

ではどうして乾燥してるはずの家の木は食べられてしまうのでしょうか?それは時間をかけているからです。

シロアリは「蟻道」と呼ばれる土のトンネルを作り移動を行います。蟻道は自分たちが移動するだけでなく、湿気を運ぶのにも役立ちます。「食べ心地のいい」木を徐々に増やしていくのです。

ちなみに、シロアリはなぜ極端な湿度を嫌うのでしょうか?1つは「カビ」を嫌うからです。シロアリはカビにとても弱く、注意を払いながら暮らしています。湿度が高くなりすぎると、その分カビの危険も高まるので、近寄らないようにしているのです。

もう1つは「木材の栄養の低下」です。シロアリは木を分解して栄養に変えて生きていますが、湿度が高い木は栄養価が落ちてしまいがちです。「腐朽菌」という菌が木を分解してしまうからです。
「程々に心地いい湿度」がシロアリの被害に遭う確率を高くすることを覚えておきましょう。

シロアリ被害に遭わないようにするには


シロアリの被害に遭わないようにするためには

  1. 湿度管理
  2. 風通し
  3. 防蟻対策

 
の3点に注意すると良いでしょう。

湿度管理

これまでお話ししてきたように、湿度管理はシロアリの被害に遭う確率を抑える上で、とても大切です。

特に

  • 玄関
  • 浴室・脱衣所
  • トイレ
  • キッチン

 
こういった場所には湿度が留まらないように工夫をする必要があります。


例えば玄関でタタキを掃除する際の水撒きですが、シロアリという視点からはおすすめできません。どうしてでしょうか?

水を多量に使用すると水分は蒸発する前にタタキ目地内や小さなヘアークラックなどから地中へと吸い込まれます。

タタキの下は湿気が溜まりやすい密閉空間、シロアリには絶好の侵入口になってしまうのです。

玄関の掃除は軽い水ぶき程度に留め、どうしても水を使いたい時はなるべく早く拭き取って素早く乾燥させましょう。


浴室・脱衣所も水が流出しやすい場所ですので、建物が濡れないように注意する必要があります。

私のおすすめは「珪藻土マット」です。

珪藻土は水分の吸収・乾燥に非常に優れた土で、濡れた足でも瞬時に水分を吸い取り乾燥させてくれます。こういったアイテムは床下に湿度がたまるのを防ぐので、その分シロアリの被害に遭う確率を下げる事ができます。

風通し


建物の風通しで最も重要なのは「床下の通気」です。

そして床下の通気を考える上でのポイントは

  • 外基礎通気口
  • 基礎パッキン

 
の存在です。

しかし、点検にお伺いすると、通気口の前に廃材や荷物が置かれている事が少なくありません。

シロアリの被害を防ぐには、こういった廃材や荷物はすぐにでも移動させるべきです。

通気口は新鮮な空気を送るために作られた「風の通り道」です。

もし通気口が正しく機能しないでいると、床下の空気は循環されず、シロアリの好きなジメジメした空気が出来上がってしまいます。

とはいえ、シロアリの存在に注意が向いていないと、どうしても無意識に通気口の目の前に荷物を置いてしまいがちです。

自分の家の通気口は塞がれていないか、しっかり確認することが大切です。

防蟻対策

忘れてはいけないのが防蟻対策をしっかりと実施しておくということです。

シロアリという生き物は様々な対策で家に寄り付き「にくくする」ことはできても100%その侵入を防ぐことはできません。

その問題を解決してくれるのが防蟻対策なのです。

シロアリが寄りつきにくくなる対策を施したうえで、更に防蟻対策を行うことで完璧なガードシステムが出来上がります。シロアリの被害を受ける確率はほぼ0となるでしょう。

まとめ


今回はシロアリの被害に遭ってしまう確率を高くするものについてご紹介してきました。

  • シロアリの生態を理解し、好まない環境作りを心がける
  • 防蟻施工をしっかりと行う

 
これらを併用することが家を守る最善の策であることを覚えておきましょう。

また、防蟻対策は一度実施したから永久的に持続するというものではありません。メンテナンスの一環として定期的に施工を行うことがあなたの家を永く守り続ける上で大切です。

こちらのページでは、より詳しくシロアリのことについてまとめていますので、興味がある方は是非一度ご覧ください!

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