家を売る前にシロアリ調査は必要?発見時の進め方と注意点|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2026.11.05

シロアリ駆除

家を売る前にシロアリ調査は必要?発見時の進め方と注意点

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

(公社)日本しろあり対策協会 防除技術委員

田中勇史

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel

家の売却を考え始めたとき、

「売る前にシロアリ調査はしておいたほうがいい?」
「羽アリを見たことがあるけど、売却に影響する?」
「もしシロアリ被害が見つかったら、どう進めればいい?」

と不安になる方は少なくありません。

シロアリ被害は床下や壁の中など見えない場所で進むため、住んでいる方自身も気付いていないことがあります。売却後に被害が見つかると、買主とのトラブルにつながるおそれもあります。

ただし、売却前にどんな調査が必要かは、家の状態によって変わります。シロアリの兆候が気になるのか、家全体の状態を確認しておきたいのかで、依頼する先も違います。

田中
田中
この記事では、売却前にシロアリ調査をしたほうがいい家と、保証が切れている家の対策、被害が見つかったときの進め方を、シロアリ防除の現場の視点から解説します。

家を売る前にシロアリ調査は必要?

シロアリ調査の外周確認

結論からお伝えすると、売却前のシロアリ調査は義務ではありません。シロアリの兆候がある家や、予防工事の保証が切れている家は、売却前にシロアリの専門業者に調べてもらうことをおすすめします。

見えない場所の被害は、住んでいても気付きにくい

シロアリ被害は、床下の土台や柱の内部など、普段目にしない場所から進みます。被害がかなり進むまで、住んでいる方が気付かないことも珍しくありません。

床下のシロアリ被害

(写真)床下のシロアリ被害。シロアリは床下を中心に住宅を食害する。
床下の蟻道

(写真)束石に蟻道が作られている。ここからシロアリは侵入する。

 
売却前に被害が分かれば、駆除してから売り出すのか、状態を伝えたうえで売り出すのかを、余裕をもって判断できます。

シロアリの専門業者に調査を依頼したいケース

特に次のような家は、売却前にシロアリの調査を依頼することをおすすめします。

① 過去にシロアリ被害や駆除をしたことがある
過去に被害や駆除をした家は、その後の状態を確認しておくと安心です。当時の保証書や報告書が残っていれば、あわせて準備しておきましょう。
② 前回のシロアリ予防工事から5年以上たっている
一般的なシロアリ予防工事の保証期間は5年です。保証が切れたまま年数がたっている家は、予防の効果が弱まっている可能性があります。
③ 床のきしみや沈み、水回りの傷みが気になる
床がきしむ、沈む、浴室や洗面所の周りの木部が傷んでいるといった症状は、シロアリ被害や木材の腐れが原因のことがあります。

家全体の状態を確認したいならホームインスペクション

とくに気になる症状はないものの、売却に向けて家全体の状態を確認し、記録として残しておきたい場合は、ホームインスペクション(住宅診断)を利用する方法があります。床下や屋根裏、雨漏りや設備など、シロアリ以外の項目もまとめて確認できます。

シロアリ1番!を運営するテオリアハウスクリニックでは、ホームインスペクションのサービス「e-LOUPE(イールーペ)」も行っています。

田中
田中
e-LOUPEでは床下や小屋裏に直接入って診断し、詳細な報告書をお渡ししています。売却前のご自宅の診断にも対応しているため、シロアリを含めた家全体の確認におすすめです。

売却とシロアリ被害で知っておきたい制度

家を売るときは、シロアリ被害が売主と買主の間でどう扱われるのかも知っておきたいところです。ここでは、売却に関わる主な制度を簡単に紹介します。

契約不適合責任

2020年4月に施行された改正民法では、売主の責任が「瑕疵担保責任」から「契約不適合責任」に変わりました。引き渡した家が契約の内容に合っていない場合、買主は修補や代金の減額、損害賠償、契約の解除などを求められるとされています。

不動産売買では、シロアリ被害は雨漏りなどと並んで問題になりやすい不具合の代表例です。売主が知っているシロアリ被害や過去の駆除については、事前に買主へ伝えておくことがトラブルを防ぐうえで大切です。

建物状況調査(インスペクション)

2018年4月に施行された改正宅地建物取引業法により、中古住宅の取引で建物状況調査(インスペクション)を活用するためのルールが設けられました。不動産会社は媒介契約の際に調査を行う業者のあっせんについて説明し、重要事項説明では調査結果の概要を説明することになっています。

建物状況調査は、建物の構造や雨漏りに関わる部分の劣化状況を確認するものです。その調査項目にも「蟻害」は含まれています。

田中
田中
制度の細かな扱いは、売買の条件によって変わります。契約に関わる判断は、不動産会社や専門家に相談しながら進めてください。

保証が切れている家は、売る前の予防工事も選択肢

前回のシロアリ予防工事から5年以上たち、保証が切れている家は、売却前に予防工事をして、新しい保証を付けておくのも一つの方法です。

木材への薬剤処理

(写真)予防工事の一例。床下の木材に薬剤散布する。
床下への薬剤散布

(写真)予防工事の一連②。床下のど上面に薬剤散布する。

 
シロアリ1番!で施工した場合、施工後に保証書と施工完了報告書を郵送でお届けしています。この保証は、家を売却した場合も新しい所有者(買主)へ引き継ぐことが可能です。どこにどのような処理をしたのかが写真で分かる報告書とあわせて、買主に家の状態を説明する資料として役立てられます。

シロアリ1番!の調査で確認すること

シロアリ1番!の無料調査では、床下や玄関、建物の外周などを、シロアリの専門の視点で診断します。点検からご報告までの時間は、およそ1時間〜1時間半です。

  • 床下の土台や柱に、蟻道(シロアリの通り道)や食害がないか
  • 浴室や玄関の周りなど、湿気がこもりやすい場所の木部の状態
  • 建物の外周に、シロアリが寄りつきやすい木材や湿った場所がないか
  • 床下の湿気の状態や、木材の腐れがないか
床下点検

(写真)シロアリの床下調査の様子。
床下の点検

(写真)床下の木材等にシロアリ被害が無いか確認する。

 
調査の当日に、床下で撮影した写真などを使って現在の状況をご報告し、対策が必要な場合は、状況やご予算に合わせてご提案します。

シロアリ被害が見つかったら、売却前の駆除がおすすめ

調査でシロアリ被害が見つかっても、慌てる必要はありません。被害が見つかった場合は、売り出す前に駆除を済ませておくことをおすすめします。

① 買主に「対処済み」と説明できる
駆除せずに売り出すと、買主に「どこまで被害があるのか」「駆除にいくらかかるのか」という不安が残ります。
 
売却前に駆除しておけば、いつ・どこに・どのような処理をしたのかを、保証書と施工完了報告書で示すことができます。シロアリ1番!の保証は、家を売却した場合も新しい所有者(買主)に引き継ぐことができます。
② 売却が決まるまでの間も、被害は進む
シロアリが活動している場合、売却の準備をしている間も被害は進みます。被害が広がると、木材の補修が必要になる範囲も広がるおそれがあるため、早めに駆除しておくことで、被害の拡大を止めることが可能です。
③ 費用を把握したうえで、不動産会社と相談できる
駆除の見積もりがあれば、費用を踏まえて売り出す時期や価格を不動産会社と相談できます。食害で木材の強度が落ちている場合は、駆除とは別に補修が必要になることもあるため、駆除の範囲とあわせて確認しておきましょう。

なお、売却の条件によっては、駆除をしないまま売り出すこともあります。その場合も、見つかった被害の内容は買主に伝えておく必要があります。

田中
田中
被害が見つかったこと自体よりも、「いつ・どこで・どう対処したか」が分かる状態にしておくことが大切です。駆除をした場合は、保証書や報告書を必ず保管し、買主に引き継ぎましょう。

不動産会社や買主に伝えておきたい情報

シロアリに関する情報は、できるだけ具体的にまとめておくと、売却の話し合いがスムーズになります。次のような情報を整理しておきましょう。

  • 過去にシロアリ被害があった場合は、その時期と場所
  • 駆除や予防工事をした日、工事をした業者、工法
  • 保証書・施工完了報告書の有無と、保証期間
  • 保証を買主に引き継げるかどうか
  • 補修をした場合は、その内容と時期

よくある質問

家を売る前のシロアリ調査について、よくいただく質問をまとめました。

売却前のシロアリ調査は義務ですか?

義務ではありません。ただし、羽アリを見たことがある家や、予防工事の保証が切れている家は、売却前にシロアリの専門業者に調べてもらうことをおすすめします。家全体の状態を確認したい場合は、ホームインスペクション(住宅診断)を利用する方法もあります。

シロアリの保証は、家を売ったあとも引き継げますか?

シロアリ1番!の保証は、家を売却した場合も新しい所有者(買主)に引き継ぐことができます。保証書と施工完了報告書は、売却の際にも保管しておきましょう。

売却前に、家の状態を確認するためだけに調査を依頼してもいいですか?

シロアリ1番!の調査は「無償点検」ではなく「無料点検」です。駆除工事や予防工事を検討している方や、シロアリ被害の可能性を知りたい方を対象としたサービスで、リフォームの前に行う現地調査のようなものだと捉えてください。調査やお見積りをしたからといって、必ずご契約いただく必要はありません。工事を前提とせず、売却に向けて家全体の状態を記録しておきたい場合は、ホームインスペクション(住宅診断)の利用がおすすめです。

過去にシロアリ駆除をした家でも調査したほうがいいですか?

保証期間が切れている場合や、駆除から年数がたっている場合は、現在の状態を確認しておくと安心です。当時の保証書や報告書もあわせて準備しておきましょう。

まとめ

シロアリ予防工事

家を売る前のシロアリ調査は義務ではありません。羽アリを見たことがある家や、予防工事の保証が切れている家は、売却前にシロアリの専門業者に調べてもらうと、売却後のトラブルを防ぎやすくなります。家全体の状態を確認したい場合は、ホームインスペクションを利用する方法もあります。

保証が切れている家は、売却前に予防工事をして新しい保証を付けておくのも一つの方法です。シロアリ1番!の保証は、家を売却した場合も買主に引き継ぐことができます。

調査で被害が見つかった場合は、被害の範囲を確認し、駆除や補修の必要性を整理したうえで、不動産会社に相談しましょう。羽アリや床の沈みなど、シロアリの被害が気になる方は、まずはお気軽に無料調査をご利用ください。

田中
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シロアリ1番!では工事前に必ず無料シロアリ調査を実施しています。シロアリ駆除や羽アリのことなど、お気軽にご相談ください!
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「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。

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