シロアリ駆除が安い業者は大丈夫?1㎡1,000円格安の仕組み|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2026.10.01

シロアリ業者選び

シロアリ駆除が安い業者は大丈夫?1㎡1,000円格安の仕組み

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

(公社)日本しろあり対策協会 防除技術委員

田中勇史

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel

シロアリ駆除の業者を探していると、

「1㎡1,000円以下の業者があるけど、本当に大丈夫?」
「どうしてこんなに安くできるの?」
「安い業者に頼んで後悔しないか不安」

と感じる方は多いのではないでしょうか。

シロアリ駆除の費用相場は、一般的なバリア工法で1㎡あたり2,300円~2,500円が目安です。1㎡1,000円以下という料金は、相場の半分以下にあたります。

安い料金には、必ず何らかの理由があります。広告の単価が安くても、最低施工料金や追加料金で総額が相場並みになるケースもあれば、施工範囲や保証が限られているケースもあります。

田中
田中
この記事では、シロアリ駆除が安くできる仕組みと、安い見積もりが適正かどうかを見極めるポイントを、シロアリ防除の専門会社の立場から解説します。

1㎡1,000円以下は相場の半分以下の料金

まずは、1㎡1,000円以下という料金が、相場と比べてどのくらいの水準なのかを確認しましょう。

シロアリ駆除の費用相場は1㎡2,300円~2,500円

一般財団法人経済調査会の調査資料によると、2026年時点のシロアリ駆除費用は、1㎡あたり2,300円~2,500円(1坪あたり7,590円~8,250円)が全国的な目安です。

1階床面積が60㎡の住宅で比べると、相場どおりなら約13万8,000円~15万円、1㎡1,000円なら6万円です。表示どおりの金額で施工できれば、半額以下になる計算です。

1階床面積60㎡の場合の費用比較
㎡単価 60㎡の基本料金
1,000円(安い業者の例) 60,000円
2,300円~2,500円(全国相場) 138,000円~150,000円

※基本料金のみの概算です。最低施工料金や追加作業によって総額は変わります。

業者の業態ごとの価格帯と比べてもかなり安い

シロアリ1番!が2026年に各社の公開料金を調査したところ、業態ごとの㎡単価は次のとおりでした。

業態 ㎡単価 特徴
全国展開企業 2,475円~3,200円 自社で施工・保証を行う企業が多い
ホームセンター等 1,800円~3,100円 調査・施工を提携会社へ委託することが多い
地域中堅業者 1,650円~2,530円 自社施工・自社保証を行う企業が多い
業者紹介会社 1,100円~2,000円 Webで集客し、地域の提携業者が施工する

※公開料金を基にした目安です。各社の正式な見積価格を保証するものではありません。

調査した中で最も安い価格帯でも1㎡1,100円からでした。1㎡1,000円以下は、業者紹介会社の価格帯よりもさらに安い水準です。

シロアリ駆除が安くできる5つの仕組み

相場の半分以下の料金には、いくつかの理由が考えられます。代表的な仕組みを5つ紹介します。

① 最低施工料金や追加料金で総額を調整している
広告に表示される㎡単価が安くても、最低施工料金や玄関・浴室の処理、諸経費などが加わると、総額は相場並みかそれ以上になることがあります。
 
たとえば40㎡の住宅で、表示単価2,500円のA社と1,800円のB社を比べてみましょう。

比較項目 A社 B社
表示単価 2,500円/㎡ 1,800円/㎡
基本料金 100,000円 72,000円
最低施工料金の調整 なし 18,000円
浴室処理 基本料金に含む 30,000円
玄関処理 基本料金に含む 20,000円
諸経費 なし 10,000円
見積もり総額 100,000円 150,000円

※比較方法を説明するためのモデルケースです。

表示単価が安いB社のほうが、総額では5万円高くなりました。実質的な㎡単価は、150,000円÷40㎡=3,750円です。

田中
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また、多くのシロアリ防除業者は、8万円~13万円程度を最低施工金額として設定しています。床面積が小さい住宅では、㎡単価どおりの金額にならないことが多いです。
② 施工範囲が限られている
シロアリは土の中から基礎を経由し、床下を通って建物へ侵入することが多いため、被害が一部だけに見えても、原則として1階床下全体を処理します。
 
料金が極端に安い場合は、被害箇所の周りだけを処理する部分施工だったり、玄関や浴室など手間のかかる場所が含まれていなかったりすることがあります。見積書では、次の点を確認しましょう。

  • 1階床下全体が施工範囲に入っているか
  • 玄関や浴室の処理が含まれているか
  • 床下に入れない区画の処理はどうするのか
③ 実際の施工は提携業者が行っている
業者紹介会社は、Webで集客した依頼を地域の提携業者へ割り振り、提携業者が調査・施工を担当する仕組みです。ホームセンター等でも、調査・施工を提携会社へ委託することが多くなっています。
 
この仕組み自体が悪いわけではありません。ただし、申し込んだ会社と実際に床下へ入る会社が違うため、どの会社が施工し、どの会社が保証するのかを契約前に確認しておくことが大切です。
④ 保証やアフターフォローが手薄になっている
シロアリ駆除は、施工後も保証期間中の点検や、万が一の再発時の対応が続く工事です。
 
料金が安い分、保証期間が短い、再発時の再施工が保証に含まれていない、定期点検がないといったケースもあります。「5年保証付き」と書かれていても、保証の対象範囲や条件まで確認しないと、いざというときに対応してもらえないことがあります。

⑤ 安さを入り口にして別の工事を提案している
安い料金や無料点検をきっかけに床下へ入り、そのあとで床下調湿剤や換気扇など、依頼していない商品や工事を強く勧めるケースもあります。
 
「今日契約すれば割引します」「すぐに工事しないと危険です」などと契約を急がせる場合は、その場で決めずに一度冷静になりましょう。提案された工事が本当に必要なのか、理由と効果を確認してから判断することが大切です。

シロアリ駆除に最低限かかる費用とは

シロアリ駆除の料金には、薬剤費だけでなく、施工面積に関係なく必要になる費用が含まれています。

  • 現地までの移動費
  • 施工するスタッフの人件費
  • 施工準備や養生
  • 機材の運搬
  • 施工後の報告書作成
  • 保証期間中の点検や再発時の対応

こうした費用を積み上げると、1㎡1,000円以下で床下全体を丁寧に施工し、十分な保証まで付けるのは簡単ではありません。安い料金を見たときは、「どの費用を削ってその金額になっているのか」を考えてみると、見積もりの中身が見えやすくなります。

シロアリ1番!の場合、施工1件あたりにかかる時間と作業は次のとおりです。

シロアリ1番!の施工1件あたりの時間と作業内容
移動時間 往復1〜4時間
作業時間 2〜5時間
施工当日の作業 床上の養生(汚れ防止)
床下の薬剤散布(木材処理・土壌処理)
玄関・浴室への薬剤注入処理
機材の設置
施工写真の撮影
施工後の作業 報告書の作成
保証期間中の管理

 
移動と作業を合わせると、施工1件で3〜9時間ほどかかります。さらに施工が終わったあとも、報告書の作成や保証期間中の管理が続きます。

こうした手間を積み上げると、1㎡1,000円以下で床下全体を丁寧に施工し、十分な保証まで付けるのは簡単ではありません。安い料金を見たときは、「どの費用を削ってその金額になっているのか」を考えてみると、見積もりの中身が見えやすくなります。

シロアリ予防工事

(写真)床下での薬剤散布。床下全体をくまなく処理する。
シロアリ駆除の保証書

(写真)施工後にお渡しする保証書や報告書。

安い業者に依頼して起こりやすいトラブル

料金の安さだけで依頼先を決めると、契約後に次のようなトラブルにつながることがあります。

契約後に追加料金を請求される

見積書に記載された金額を超える追加費用は、一般的にはかかりません。しかし、「あとで被害が見つかった」「穿孔処理が必要になった」などとして、工事のあとから追加費用を請求する業者も存在します。

シロアリが再発しても対応してもらえない

施工範囲が限られていた場合、処理していない場所からシロアリが侵入する可能性があります。保証の内容が不十分だと、再発しても再施工を受けられず、改めて費用を払って工事を依頼することになります。

実際に、シロアリ1番!には次のようなご相談がありました。

他社で部分的に駆除したあと、翌年に羽アリが出た事例(江戸川区)
前回の施工 前年に他社で部分的に駆除。保証はなし
再発の状況 翌年5月に羽アリが発生。保証がないため、前回の業者で再駆除するにも費用がかかる状態だった
当社の調査結果 玄関の外壁に沿って、外基礎の化粧モルタルの内側からシロアリが入り込んでいた
当社の対応 1階床下と玄関周辺・浴室周辺を含む建物全体を施工し、駆除を完了
費用 108,900円(税込・約45㎡)

 
この事例では、シロアリは玄関まわりの見えにくい場所から入り込んでいました。被害が出た場所だけを処理する部分的な駆除では、こうした侵入経路が残ってしまうことがあります。さらに保証がなかったため、再発したときに、もう一度費用を払って工事を依頼するしかない状態になっていました。

田中
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シロアリ駆除は、工事をしたら終わりではありません。再発したときに、同じ業者に相談できるかどうかも大切なポイントです。

安い見積もりが適正か見極めるチェックポイント

安い見積もりを受け取ったら、金額だけで判断せず、次の点を確認しましょう。

  • 最低施工料金を含めた総額はいくらか
  • 玄関・浴室の処理は基本料金に含まれているか
  • 1階床下全体が施工範囲になっているか
  • どの条件で追加料金が発生するのか
  • 実際に施工するのはどの会社か
  • 保証期間と保証の対象範囲、再発時の対応はどうなっているか
  • 床下の状況を写真などで説明してくれたか

1社だけの見積もりでは、その金額が安いのか高いのか判断しにくいものです。2~3社の見積もりを、施工範囲・追加料金・保証をそろえて比較すると、安さの理由が見えてきます。

安いことが悪いとは限らない

ここまで安い業者の注意点を解説してきましたが、料金が安いこと自体は悪いことではありません。当社の調査でも、地域中堅業者の中には、自社施工・自社保証を行いながら相場より安い料金を公開している会社がありました。

大切なのは、なぜその金額で施工できるのかを、業者がきちんと説明できるかです。施工範囲や保証内容、追加料金の条件を聞いたときに、分かりやすく答えてくれる業者であれば、安心して比較の候補にできます。

シロアリ1番!の料金の考え方

シロアリ1番!では、一般的なバリア工法の場合、駆除・予防ともに1㎡あたり2,178円(税込)です。50㎡以下の住宅は一律108,900円(税込)となります。

全国相場の1㎡2,300円~2,500円より抑えた料金ですが、1㎡1,000円以下のような安さではありません。施工はすべて自社の社員が行い、全員がしろあり防除施工士の資格を持っています。

料金には、駆除・予防工事に必要な作業と、施工後のアフターサービスまでが含まれています。

  • 床下処理、玄関・浴室の穿孔(穴あけ)注入処理など、駆除・予防に必要な施工
  • 室内の養生
  • 駐車料金・スタッフの出張費
  • 薬剤などの材料・機材
  • 施工写真の撮影と施工完了報告書(部分的な工事を除く)
  • 5年保証の保証書の発行
  • 保証期間中の各種ご案内、保証満了前の総合点検などのアフターサービス

2023年の実績では、施工したお客様の98%が平米単価のみで工事を完了しています。残りの2%は、被害材の交換や床下点検口の作成などのオプションを利用されたお客様です。シロアリ1番!スタンダードで施工したお客様の平均施工額は、約13万円でした。

この料金で施工できるのは、営業から施工までを自社の社員で行い、下請け業者への中間マージンがかからないためです。さらに、DX化によって施工スケジュールなどを効率よく組み、移動や準備にかかる手間を減らしています。安さのために施工範囲や保証を削るのではなく、仕組みを見直すことで費用を抑えています。

よくある質問

シロアリ駆除の安い業者について、よくいただく質問をまとめました。

1㎡1,000円以下のシロアリ駆除業者は、すべて悪質ですか?

すべてが悪質というわけではありません。ただし、全国相場の半分以下の料金になるため、最低施工料金や追加料金、施工範囲、保証内容などに何らかの理由があると考えられます。金額だけで判断せず、総額と工事内容を確認してから依頼しましょう。

広告の単価どおりの金額で施工してもらえますか?

最低施工料金や施工範囲の条件によって、表示単価どおりにならないことがあります。特に1階床面積が小さい住宅では、最低施工料金が適用されやすくなります。広告の単価ではなく、追加料金を含めた見積もり総額を確認してください。

安い業者と契約してしまいました。キャンセルはできますか?

訪問販売などで契約した場合は、条件を満たせばクーリングオフで契約を解除できることがあります。契約書を受け取った日や契約の経緯によって扱いが変わるため、早めに内容を確認しましょう。

費用を抑えてシロアリ駆除をする方法はありますか?

極端に安い業者を選ぶ必要はありません。2~3社から見積もりを取り、施工範囲・追加料金・保証をそろえて比較することで、適正な価格の業者を選びやすくなります。被害が広がる前に点検を受けることも、結果的に費用を抑えることにつながります。

まとめ

シロアリ点検

シロアリ駆除の費用相場は、一般的なバリア工法で1㎡あたり2,300円~2,500円です。1㎡1,000円以下という料金は、相場の半分以下にあたり、当社が調査した業者の価格帯と比べてもかなり安い水準です。

安い料金の背景には、最低施工料金や追加料金による総額の調整、限られた施工範囲、提携業者による施工、手薄な保証、別の工事への誘導など、さまざまな仕組みがあります。表示単価ではなく、追加料金を含めた総額と工事内容で比べることが大切です。

安いこと自体が悪いわけではありません。なぜその金額で施工できるのかを説明してくれる業者を選び、納得したうえで依頼しましょう。

田中
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「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。

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