5月の羽アリは?この時期の羽アリを徹底考察!|シロアリ1番!

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シロアリコラム

投稿日 2018.05.04 / 更新日 2022.05.26

シロアリ駆除

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5月の羽アリは?この時期の羽アリを徹底考察!

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

しろあり防除施工士

田中勇史

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。

こんにちは。シロアリ1番!の田中です。

5月になるとよくお問合せをいただくのが「羽アリの発生」です。

「家の中に黒くて羽の生えた虫が大量に出てきている。どうすればいいですか…?」というものです。

今回の記事では、5月に発生する羽アリについて詳しくご紹介していきます。

5月の羽アリ、正体はこの虫

5月に発生する代表的な羽アリといえば、やはり「ヤマトシロアリ」です。

ヤマトシロアリは主に4月末~5月にかけて繁殖行動が行われ、次世代の生殖虫となる羽アリが一斉に巣から飛び立ちます。

この羽アリは、実は冬の間に時間をかけて生産されています。

羽アリの一歩手前の段階にいるシロアリのことを「ニンフ」といいます。ニンフは巣の内部で脱皮を繰り返しながら羽を発達させ、暖かい春をじっと待っているのです。

飛び立つ数はコロニーの規模にもよりますが、数百~数千匹の単位で出てくるため、見る人を驚かせます。

また、後で詳しくお話ししますが、ヤマトシロアリの羽アリが発生したということは建物が危険な状態となっている可能性が非常に高いです。

もし5月に大量の羽アリが家の中で発生したのであれば、すぐに専門業者に相談するのが得策です。

ヤマトシロアリの羽アリの特徴

①黒い羽

ヤマトシロアリの羽アリを見た人の中には、「これがシロアリ?」と思う人が少なからずいるに違いありません。

色が全然白くないからです。

「シロアリというからには体の色も白いんだろう」とイメージするかも知れません。しかし実際にはヤマトシロアリの羽アリは全身が黒い色をしています。

では、なぜヤマトシロアリの羽アリは黒いのでしょうか。

その理由は、紫外線から自分の身を守ることにあります。

紫外線は強い波長の光で、長時間皮膚に当たり続ければシロアリよりずっと体の大きな人間でも炎症が起きてしまいます。

ましてや地面の下で生活しているシロアリにとってはまさに驚異と言えるでしょう。

繁殖のために外部に飛び立たなければならない羽アリは、紫外線から身を守るために黒色のメラニン色素を身にまといます。

それにより、ヤマトシロアリの羽アリは黒色になるというわけです。

②黄色いリング

ヤマトシロアリの羽アリをよく見てみると全身の黒色に加え、首元に黄色のアクセントがついています。

この黄色の線はヤマトシロアリのみに見られる特徴です。

もし羽アリが発生した時は首元に注目してみましょう。黄色い線がついているようでしたらそれはヤマトシロアリの羽アリで間違いありません。

③体型

ヤマトシロアリに限ったことではありませんが、シロアリの体型は「寸胴型」というのが定説です。

昆虫なので頭部、胸部、腹部の3パーツから構成されていることに違いはないのですが、シロアリの胸部と腹部の堺にはくびれがまったくありません。そのため、寸胴型に見えるというわけです。

しかもこの特徴は、羽アリになったとしても変わりません。

これらのポイントを抑えておけば、もし羽アリが現れた時にもシロアリかどうかの区別がつきやすくなると思います。

④落ちている羽

もし、羽「だけ」が大量に落ちている・・・というようであれば、ヤマトシロアリの可能性が高いです。

実はシロアリの羽は、自分で取ることができる仕組みになっています。

シロアリは、飛び立った後短時間のうちに自ら羽を切り離す傾向があります。

そのため、現地には羽だけが残るのです。

5月に間違われやすい「アリ」の羽アリ


次に、シロアリの羽アリと間違われがちな「アリの羽アリ」との違いを見比べてみましょう。

先ほどシロアリは寸胴型とお伝えしましたが、アリの羽アリは頭部、胸部、腹部、の3つのパーツが明確ですね。

境にはっきりとしたくびれがある、これが大きな特徴です。

一応羽自体の形の違いや、飛びたった後すぐに羽を落とすかどうかの違いもありますが、「くびれ」のあるなしで判断するのが最もわかりやすいと思います。

というのも、例えば羽を落とす落とさないで判断しようとすると皆様が目にした時にすでに羽を落とす前のシロアリの羽アリを目撃してしまうかもしれません。そうなると、「あれっ?羽がついてる、これはクロアリなのかな?」と思ってしまう可能性があるのです。

そうならないためにも、はっきりとした違いが出るくびれの有無を見ていただくのが一番わかりやすいと思います。

反対に、これで判断しようとすると間違えてしまうのが「色」です。

シロアリもアリも、羽アリは黒色であることから色での判別は難しい事を覚えておきましょう。

5月の羽アリ一覧

ここまで、

  • 5月の羽アリはヤマトシロアリの可能性が高い
  • ヤマトシロアリの羽アリは建物にとって危険信号
  • しかし必ずしもシロアリというわけではない

 
などのお話しをしてきました。

5月に発生する羽アリをまとめると次の表のようになります。

ヤマトシロアリ以外の可能性として考えられるのは、クロオオアリをはじめとした「アリ」の仲間、外来種のシロアリである「アメリカカンザイシロアリ」などです。

また、稀なケースではありますがシロアリでもアリでもない「クロバネキノコバエ」であるということもあります。

たくさんの種類の羽アリが登場するので「全部覚えられない・・・」と思うかも知れませんが、注意すべきはシロアリであることに変わりはありません。また、名前が変わっても基本的な体の特徴はこれまでお話ししてきた通りです。

まずはシロアリかどうかを見分けられるようになりましょう。

名称 羽アリ時期 大きさ 特徴
ヤマトシロアリ 4月下旬~5月 5~7mm(職蟻4,5mm) 黒褐色。胸部は黄色。
アメイロアリ 5月~6月 ~4mm(職蟻2~2.5mm) 頭部と腹部は黒褐色、胸部は黄褐色。
クロオオアリ 5~6月 ~17mm(職蟻7~12mm) 黒色
ムネアカオオアリ 5~6月 ~17mm(職蟻7~12mm) 胸のあたりが赤い。山林のみ。
アメリカカンザイシロアリ 一年中(主に6月~9月) 約7mm(職蟻5~8mm) 赤褐色で腹部は褐色
クロバネキノコバエ 4月~11月 1mm 暖かい室内では1年中。灯火によく集まる。

 

もし5月にシロアリの羽アリを見つけたら・・・

もし羽アリが発生した際も、慌てずにひとまず冷静になりましょう。

羽アリが発生しているのが建物の外側か内側かで対処法が異なるからです。

発生が外部であった場合

建物の外部で発生した羽アリに対しては基本的に対策を取る必要はありません。なぜなら、それはあくまでも自然現象に過ぎないからです。

とはいえ、やはりシロアリはシロアリということで不安に感じてしまうかも知れませんね。ポイントとなるのは羽アリが発生した場所と自宅の建物との距離です。

お互いの距離が近ければ近いほど、外で発生している被害が建物内部にまで広がっている可能性が高くなります。

もし不安な場合には、一度専門業者にお願いして見てもらうのも良いかと思います。

発生が内側であった場合

早急に対策を取らなければならない状況です。

羽アリが建物の内側で発生するのは主に、

  • 浴室
  • トイレ
  • キッチン

 
といった水が絡んでくる場所です。これはヤマトシロアリが水を求めて生活するからです。

もしこれらの場所から羽アリが発生していた場合、すでに建物のどこかに大きなシロアリ被害が起きていることが予想されます。

専門業者に点検をお願いし、適切な処置を施すことをおすすめします。

室内で発生した羽アリの対処法


もし室内で羽アリが発生した場合、応急処置はどうすればよいのでしょうか?

多くの方がイメージするのは殺虫剤を用いた駆除だと思います。

シロアリ以外の虫であればそれが正しい方法なのですが、今回はおすすめできません。というのも、もしシロアリの羽アリに対し殺虫スプレーを使ってしまうとある問題が起こるからです。

それは移動です。

確かにスプレーを使えば表面にいる羽アリは死にます。

しかし、その奥(壁の中や床下)に潜むシロアリには実はほぼ殺虫スプレーの成分は届いていません。

するとそのシロアリ達は、「ここは危険」と判断して移動を開始するのです。

これが、建物の外へ逃げてくれるのであればいいのですが、大抵は薬剤が当たらない別の木材に移動します。たとえ表面の羽アリを駆除したとしても、内部ではかえって被害を拡大させてしまうというわけです。

もし羽アリの対処をするならば、基本的には物理的な排除がおすすめです。例えば掃除機で吸い込んだり、粘着テープで捕獲するといった方法です。

羽アリ自体は一過性の現象でしばらくすれば出なくなります。それまでは物理的排除を続け、出てこなくなったら隙間をテープなどで塞ぎましょう。

これで応急処置は完了です。その後の工程は専門業者に委ねるとしましょう。

さいごに

ここまで、5月に室内に発生する羽アリをご紹介してきました。

5月の羽アリはヤマトシロアリの羽アリであることが大半です。根本的な対策には専門業者の手が必要となるケースが多いことを覚えておきましょう。

多くの人は羽アリが大量に出て来たのを見ると慌ててしまうと思います。

しかし羽アリ自体に害はありませんし、羽アリの発生はしばらくすれば止まります。まずは冷静に適切な対処を施しましょう。

また、シロアリの羽アリを放置すると建物内のシロアリは食害を続け、被害を大きくすることになります。

信頼できるシロアリ防除業者に調査を依頼し、必要な処置を行うことが大切です。(こちらのページではちゃんとしたシロアリ駆除業者の見分け方について詳しく解説していますので参考にしてみてください)

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