茶色い粒がアメリカカンザイシロアリ発見の目印!|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2018.08.30 / 更新日 2020.02.26

アメリカカンザイシロアリ

茶色い粒がアメリカカンザイシロアリ発見の目印!

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

蟻害・腐朽検査士

田中勇史

大学で昆虫類、特にニホンミツバチ・スズメバチに関する研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。シロアリにとどまらずハチやアリ、害虫全般の駆除・調査に従事。

カンザイシロアリの糞

関東のごく一部の地域では、もともと日本には生息していなかった外来種の「アメリカカンザイシロアリ」の被害が発見されています。室内で茶色い粒を大量に見かけたら、ゴミだと思ってすぐに片付けずによく観察してみてください。それはアメリカカンザイシロアリの糞かもしれません。今回のコラムでは、近年被害が増え続けているアメリカカンザイシロアリについてご紹介します。

アメリカカンザイシロアリは輸入家具を介して日本に持ち込まれる

アメリカカンザイシロアリは元々米国から輸入した家具に住み着いていた事をキッカケに、日本でも被害を及ぼすようになりました。近年では輸入家具の人気が高く、インターネット通販やアウトレット店、直輸入販売所等が増えたことによって手軽に購入出来るようになりました。

より自分好みの室内にカスタマイズ出来るようになった一方で、アメリカカンザイシロアリによる被害も増え、弊社に「アメリカカンザイシロアリかもしれない」というお問い合せをいただいて調査に伺う事が多くなりました。

アメリカカンザイシロアリは窓から侵入してくる事もある

日本の住宅に被害を及ぼすシロアリ(「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」)は、主に土の中で生活していて、床下から建物に侵入して湿った木材を食べます。

一方アメリカカンザイシロアリは一見乾燥している木材の中の僅かな水分で生きていくことができるため、動産である家具や、雨漏れなどのない壁の中でも被害を及ぼすことができます。輸入家具と一緒に運ばれてくるケースや、被害が多発している地域では羽アリが軒先などから直接住宅に侵入する場合があり、予防が非常に難しい種類のシロアリです。

大量の茶色い粒はアメリカカンザイシロアリの糞かもしれない

被害は音もなく進行するため、アメリカカンザイシロアリが輸入家具や壁の中に潜んでいることを事前に察知することは難しいです。しかし、アメリカカンザイシロアリは顆粒状の糞を外部に排出するという特有の習性を持っています。1粒2粒・・・ではなく、数十・数百粒単位で落ちています。多くのお客様は、この糞を見つけて当社にお問い合わせをいただきます。


拡大したカンザイシロアリの糞

カンザイシロアリの糞によく似ているものとしては、木くずのほか、ヒラタキクイムシやケブカシバンムシなど、その他の木材害虫の糞が挙げられます。アメリカカンザイシロアリの糞をよく見ると俵状になっていて、指でつぶすことができないほど非常に硬いのが特徴です。

ヒラタキクイムシの糞

シバンムシの糞

シバンムシの糞

ヒラタキクイムシの糞は粒子が細かく「きな粉」のような印象。シバンムシの糞は形が不定で指でつぶすことができます。

また、アメリカカンザイシロアリの羽アリは主に6月前後で見られますが、気温によっては1年中発生する恐れがあります。羽アリは基本的に黒ですが頭と背中の一部は赤褐色をしています。「通常のシロアリとは全く違う時期に、明らかにシロアリと思われる羽アリが発生した」という問合せがあったために、被害発見のきっかけになったこともありました。

アメリカカンザイシロアリの羽アリ

アメリカカンザイシロアリは一つ一つのコロニー(巣)が小さく、被害が進行すると、複数のコロニーが建物内に分散して存在することがあります。そのため、生息範囲の調査やシロアリ駆除工事は、数回に渡って行うのが一般的です。弊社は今後も積極的にアメリカカンザイシロアリの駆除を行い、被害に遭った方のお力になれればと考えております。

▼アメリカカンザイシロアリの生態と特徴はこちら
アメリカカンザイシロアリの生態と特徴