ベイト工法の効果とは?シロアリ対策にオススメできる本当の理由|シロアリ1番!

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シロアリコラム

投稿日 2018.06.12 / 更新日 2022.07.01

シロアリ駆除

ベイト工法の効果とは?シロアリ対策にオススメできる本当の理由

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

しろあり防除施工士

田中勇史

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。

こんにちは。シロアリ1番!の田中です。

今回は「ベイト工法」について詳しくお話ししていきます。

ベイト工法はアメリカで開発され日本に輸入された比較的新しいシロアリ対策です。

元々日本では”バリア工法(液剤施工)”が主流だったのですが、近年ではベイト工法でシロアリ対策を行う方も増えてきています。

シロアリ1番!でも、スタンダードの上位プランである「プレミアム」ではベイト工法による施工を提供しています。

「ベイト工法・・・何となく名前は聞いたことあるけど内容はよくわからない」「普通のシロアリ駆除とどう違うの?」といった疑問を解決できるかと思いますので、ぜひゆっくりご覧になってください。

そもそもベイト工法って?

ベイト工法は、従来の床下への薬剤散布とはまったく発想が違います。

具体的には、「毒エサ」を利用してシロアリ対策を行います。

ゴキブリのホウ酸団子やアリの巣コロリを思い浮かべてみてください。これらのシロアリ版だと考えていただくと分かりやすいと思います。

まず、家の周りに“ステーション”と呼ばれる筒状のケースを一定の間隔で埋め込みます。その中にベイト剤(毒エサ)を設置します。ちなみに毒エサはシロアリが好むセルロース(木材の成分)基材に薬剤を混ぜて作られています。

このベイト剤を働きアリ(職蟻)に巣に持ち帰らせ、みんなで食べさせて巣ごと駆除しようというのがベイト工法の狙いです。

ベイト工法のメリット


ベイト工法が注目を集める理由は、従来の液剤施工にはないメリットがたくさんあるからです。例えば、

  • ニオイがしない
  • 家の中にホコリが舞わない
  • 必要な薬剤量が非常に少ない
  • 特殊な構造の建物も対応できる
  • 人体、ペットなどに対して安全
  • 確実に駆除ができる

 
などですね。1つ1つ確認してみましょう。

ニオイがしない

確かに従来の床下に散布するような液状の薬剤も、低臭性でニオイがほとんど気にならないように作られています。しかし実際は施工直後に「ちょっと変わったニオイがする・・・」と仰る方が稀にいらっしゃるのも事実です。

原因として考えられるのは床下という特殊な環境です。

液剤施工は床下を動き回りながら行います。そのため、どうしても土やカビなどの臭いが混ざり合って若干上がってしまうことは考えられます。

特に雨の日は床下の土中水分が多くなり、ニオイを感じやすくなる傾向にあります。

こういったニオイの問題が発生しないのがベイト工法の強みです。

ベイト工法に使用する薬剤は、ニオイがしない無臭の成分です。またベイト工法は床下に入らず家の外で実施しますので、家の中に薬剤のニオイが漂う心配は全くありません。

施工中はもちろん、施工直後に家の中に変なニオイがするかもしれない・・・という心配はベイト工法の前では不要なのです。

実際シロアリ1番!でベイト工法での施工をしていただいたお客さまでも、施工後にニオイがするようになったというお話しをいただいたことはございません。

家の中にホコリが舞わない

ニオイと同様の理由で液剤施工に比べてリスクを軽減できるのが「ホコリ」です。

液剤によるシロアリ対策は床下と地上とを複数回行き来しながら行うものです。もちろんちゃんとした業者であればしっかりと養生を行った上で作業に取りかかるでしょう。しかしそれでもやはり床下のホコリを100パーセント防ぐのは非常に困難です。

一方ベイト工法はそもそも施工時に床下に進入する必要がありませんので、施工方式そのものが室内の汚れ対策にもなっていると言えるでしょう。

必要な薬剤量が非常に少ない

先ほどベイト工法の毒エサはセルロースに薬剤を混ぜて作られているとお話ししました。

もしかすると「毒エサって大丈夫なの?」と思うかも知れませんが、実際には使用している薬剤量は非常に少なくて済むことが知られています。

液剤施工では、シロアリの侵入を防ぐには床下全面に一定量を散布する必要があります。

一方ベイト工法は固形の毒エサを等間隔で設置すれば十分効果を発揮することができ、使用する薬剤量は液剤の2000分の1程度と言われています。

つまり、ベイト工法は従来の液剤に比べて非常に少ない薬剤量で同等の効果を得ることができるのです。

特殊な構造の建物も対応できる

床下に入らずにシロアリ対策を行えることは、ニオイやホコリなどの安全面についてのメリット以外に「特殊構造に強い」という強みもあります。

例えば、そもそも床下が存在しないお家では当然ですが床下に薬剤散布ができません。また、床下が非常に狭かったり配管が入り組んでいるようなお家も作業員が進入できないことから従来の方法での対策は難しいでしょう。

しかし、だからといってシロアリが侵入するリスクが無いわけではありません。建物のどこかで木材が使われている以上、シロアリは建物の小さな隙間から侵入を試みようとします。

万が一の被害が発生しないように何かしらの対策をする必要があるわけですが、そんな時に役立つのがベイト工法です。

ベイト工法は建物の構造で施工できるかどうかが変わってしまうことはありません。たとえ床下への薬剤散布ができなかったとしても外周部からシロアリ対策を行い、建物を守ることができます。

ちなみにベイト工法は一般の住宅だけでなく世界中のさまざまな建築物のシロアリ対策にも使われています。浅草寺、比叡山延暦寺、日本民家園、自由の女神、ホワイトハウス、シャンゼリゼ通り、故宮博物館・・・などなど、枚挙にいとまがありません。

人体、ペットなどに対して安全

もしかすると「家の外に薬剤を埋めても大丈夫?」と思われるかも知れません。しかしベイト工法の薬剤は非常に安全性が高いです。

ベイト工法で使用される薬剤はIGR剤と呼ばれており、昆虫の脱皮を阻害する働きがあります。脱皮ができなくなったシロアリは成長がストップし、やがて死んでしまうという仕組みになっています。逆にいえば、脱皮を行わない人間や犬、猫、鳥、魚などのペットに対して影響を及ぼすことはありません。

また、ベイト剤は専用の容器を地中に埋め込んで設置します。そのため、庭で遊んでいるお子さんやペットが誤って触ってしまう事や、食べてしまう危険もないわけです。

物理面・科学面の両側で安全が確保されていると言えるでしょう。

確実に駆除ができる


ベイト工法についてよくいただくご質問の中に「本当にちゃんと駆除できるの?容器と容器の隙間から建物に入ってくることはないの?」というものがあります。

確かにシロアリが容器の存在に気づかないこともあるかも知れません。しかしベイト工法においてその事は問題とはなり得ません。なぜなら、ベイト工法によるシロアリ駆除は長期的な視点で計画されているからです。

どこかのタイミングでシロアリがベイト剤の存在に気づいてくれればそのまま巣の全滅を狙うことが可能です。

ただ、それでは侵入されてしまうと思われがちですが、そうならないように毒エサをどれくらいの大きさにすればいいのか?どんな成分を使えばいいのか?どの程度の間隔で設置すればいいのか?メンテナンスをどれくらいの頻度で行えばいいか?などをしっかりと考慮した上で仕様が作られているので安心してください。

また、実はこのアプローチは液剤施工に比べて強みになることもあります。

液剤施工は薬剤のバリアでシロアリの侵入を防ぎます(バリア工法)。何らかの事情でバリアをうまく形成することができない場合、シロアリが侵入してくるリスクは高くなります。

具体的には、築年数が非常に古い建物で腐朽が進んでいたり、床下で基礎断熱を採用しているような建物です。

ベイト工法であれば地面の下で活動するシロアリを「巣ごと駆除」してしまいますので、シロアリの存在そのものにおびえる必要がなくなってしまうのです。

ベイト工法はこんなお家におすすめ


ここまでご紹介してきたメリットを踏まえると、ベイト工法でのシロアリ対策が特におすすめなのはこんな方だと言えるでしょう。

安全にとことんこだわりたい

薬剤は建物の外で専用のケースに入れて管理しますので、犬や猫などのペットが直接触れることがありません。

また、建物の中には薬剤を散布することはありませんので、妊婦さんでも赤ちゃんがいるご家庭でも問題ありません。

さらに、普段洗剤や芳香剤、柔軟剤などを使うと気分が悪くなってしまう・・・といったような「化学物質過敏症」の疑いがある方がご家族にいらっしゃるような場合でもベイト工法ならオススメできます。

ニオイやホコリが気になる

最近の防蟻薬剤は臭いがほとんどない低臭性のものが大半で、たとえ臭いがしたとしてもそれが1日以上続くことはほとんどありません。

しかしそれでもやはり臭いが心配と思われる場合にはベイト工法がおすすめです。ベイト工法は土中の専用容器で管理しますので、臭いがする心配はありません。

また、「家の中にホコリが入ってこないかどうか心配・・・」と思われている方にもおすすめと言えるでしょう。

基礎断熱を使っている

最近ではお家に「基礎断熱」と呼ばれる断熱材を使われている方も増えてきています。しかし実は基礎断熱の建物は断熱材と基礎の間にシロアリが入り込みやすく、被害も受けやすい傾向があります。

基礎断熱のお家に一般的な液剤処理を実施しても、基礎と断熱材の間には薬剤が届かないのでうまくバリアを作ることが出来ません。ですからシロアリ予防の効果がうまく得られないのです。

そういった場合に役立つのがベイト工法です。シロアリを巣ごと駆除してしまうため、被害のリスクを取り除くことができます。

ベイト工法の手順

ベイト剤のステーション
ベイト工法の具体的な施工方法をシロアリ1番!プレミアムを例にご紹介していきます。

シロアリ1番!では、セントリコン・オールウェイズアクティブを使用したベイト工法を採用しています。セントリコンオールウェイズアクティブは、筒状に形成されたエサ(セルロース)に薬剤を含有させたベイト剤を使用します。

ベイトステーションの開け閉めが少なくて済むため、シロアリを刺激することなく管理可能な工法です。

1.外周にベイトステーションを埋設(土壌部)

専用のベイトステーションを土内に設置します。

ステーションの設置は、ベイト剤、ケース(ステーション)、掘削機などの道具を使用します。

2.ベイトステーションの埋設(コンクリート部)

コンクリートの場合、10cm程度をくり抜きベイトステーションを埋設します。

3.ベイト剤の設置


ステーションの蓋を開け、内部にベイト剤を仕掛けます。

シロアリがベイト剤の食害を始めると、仲間のシロアリをフェロモンで呼び寄せ集団で食害を始めます。シロアリは薬剤に気づくことなく巣に持ち帰り、巣内のシロアリにベイト剤が分け与えられます。

ベイト工法の注意点

メリットが非常に多いベイト工法ですが、いくつか注意点も存在しますのでご紹介させていただきます。

液剤施工より価格が高い

ベイト工法でのシロアリ対策は液剤施工に比べて費用が1.5倍から2倍ほどになるケースが多いです。

というのも、液剤施工の場合は普通の業者であれば基本的に施工後5年間の保証が付与されます。

しかしベイト工法の場合、1年ごとの契約更新となっていることが多く、5年経過した段階でのトータルの費用は液剤施工を上回ることになりやすいのです。

「とにかくシロアリ駆除の費用を抑えたい」という方には不向きな施工となりますので注意しましょう。

契約更新についてもう少し補足をしておくと、ベイト剤を設置してしばらくすると、シロアリがヒットして駆除を実感されるお客様がとても多いです。実際施工から数ヶ月〜1年程度で駆除は完了し、シロアリはいなくなることでしょう。

しかしそこでベイト剤の管理をやめてしまうと、建物は再びシロアリのリスクにさらされることになってしまいます。

シロアリには移動する習性がありますので、たとえ一つの巣を根絶してもまた違う巣が侵入を試みる可能性が十分考えられます。

シロアリがいなくなったから終わりというわけではなく、ベイト剤によって絶えず建物を守っておく必要があるのです。

効果の発動までに時間がかかる

ベイト工法はシロアリの駆除までに①ベイト剤の設置②シロアリがベイト剤を発見③巣内への持ち込み④巣内での効果伝播、という4つの手順を踏む必要があります。

そのため、ベイト剤が効果を発揮するにはしばらく期間を置く必要があります。

とはいえ駆除そのものは確実に実行できますので、長期的駆除として見ていただくのがいいと思います。

そもそも施工が難しい場合もある

建物の状態によっては施工自体が出来ないことがあります。

例えば、敷地の幅が狭かったり(30~40cm以下)、敷地が全面タイルやコンクリートになっている、といった状況です。

特に狭小地では隣家との境界が狭くベイトステーションを設置できない場合があります。その場合はバリア工法など他の施工方法での対応が現実的です。

正しい手順や施工が必要不可欠


シロアリを確実に駆除できるベイト工法ですが、やはり正しい手順や施工を実施しないことには本来の効果を発揮できません。

例えば「点検回数」です。

「点検回数が多い方が安心できるんじゃないの?」と思うかも知れませんが、実はこのことはベイト工法にとってマイナスのポイントで、本来はステーションのフタを開ける回数は減らすべきです。

というのも、シロアリは非常に神経質な生き物ですので、年に何回もフタを開け閉めしてしまうとシロアリが定着しなくなるリスクがあるのです。

このことは特にご自分で市販のベイト剤を購入して駆除をしようとされる方がしてしまいがちな落とし穴でもあります。

また、いい加減な業者でありがちなのが「タバコを吸ったり他の薬剤がついたままの手でベイト剤を触る」「他の薬剤を入れていたケースをベイト剤でも使う」などです。

些細なことと思うかも知れませんが、実はこういった行為はベイト剤にシロアリが寄ってこなくなる恐れがあるので注意を払う必要があります。

正しい知識と技術があって初めて効果を発揮できるということを覚えておくべきでしょう。

液剤散布工法との比較まとめ

最後におさらいとして、ベイト工法と液剤施工との違いを比較してみましょう。

比較 ベイト工法 バリア工法(液剤散布処理)
仕組み 毒エサでシロアリの巣を駆除 床下にバリアを作り侵入を防ぐ
建物に穴を開けるか 建物外周の一部コンクリート部 玄関内側の壁やタイル目地
薬剤 脱皮阻害剤(IGR剤) ネオニコチノイド系やピレスロイド系
におい 無臭 低臭
効果の持続 年1回の点検(契約更新) 施工後5年間は点検不要
即効性 施工から約1,2ヶ月後が多い 施工後すぐに効果を発揮
人や動物への影響 非常に安全 化学物質過敏症の方などは注意が必要
保証 契約期間(年1更新)のみ保証 5年保証が基本です

さいごに

ベイト工法は、人にもペットにも優しい安全なシロアリ対策です。ですから最近はとても注目されるシロアリ対策でもあります。

ベイト工法の良さは”安全性’や”根本的な駆除が可能なこと”ですが、継続させることで最大限の効果が発揮されることを十分に理解しておいた方がいいでしょう。

またシロアリは非常に敏感であることから、施工は正しい知識と技術を持った人が行ってはじめて本来の効果が発揮されるということにも注意が必要でしょう。

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シロアリ1番!の作業スタッフは実力のあるメンバーばかりです。シロアリでお困りのようでしたらコチラでシロアリ1番!を詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

 
シロアリ1番!が選ばれる理由