生木でもシロアリに食べられる!?食害の真相とは|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2021.05.20

シロアリ駆除

生木でもシロアリに食べられる!?食害の真相とは

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

しろあり防除施工士

田中勇史

大学で昆虫類、特にニホンミツバチ・スズメバチに関する研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。シロアリにとどまらずハチやアリ、害虫全般の駆除・調査に従事。

「シロアリが庭木にいます。生木なのに食べられてしまっているようです」

 
こんにちは。シロアリ1番!の田中です。

先日シロアリ1番!にこんなご質問を頂きました。

シロアリがエサにするのは枯れ木、なのですがやはり世の中「例外」というものがあります。そこで今回はシロアリが生木を食害する秘密についてお話ししていきます。

シロアリ1番!が選ばれる理由

シロアリは生木を食害することもある?

生木へのシロアリ被害

結論から言うと、生木がシロアリに食害される原因は「木に何かしらの問題が起きているから」です。

私はこれまで無数のシロアリが住み着いている木を見てきましたが、健康な木がシロアリに食べられているところは見たことがありません。

人間でも、死んでいなくても病気にかかれば寝込んで動けなくなります。

シロアリが住み着いているということは、生きている状態であっても内部で問題が起こっています。具体的には「立ち枯れ」が起きていると考えられます。

立ち枯れとは木が部分的に枯れていく現象のことをいいます。大きな木ほど全部が一気に枯れる事は少なく、部分的に枯れる事がほとんどです。その枯れた所にシロアリが住み着こうとするのです。

生きている木を食べているわけではなくその木の枯死部を見つけて侵入している、これが、「生木をシロアリが食害している!」の真相というわけです。

一見、見た目では葉も生い茂っているような木にシロアリがいると「そもそも木を植える事自体にリスクがあるのでは?」と勘違いしてしまうかも知れませんがそうではありませんのでご安心ください。

もし庭木を持っておられるのであれば大切なのは木をしっかりと管理する事です。シロアリの「食害できる木を検知する能力」は並大抵の物ではありません。

  • 庭木の剪定
  • 支木のチェック
  • 太陽光の確認

 
など、木をしっかり管理してあげることが大切です。

特に太陽光を上手く取り入れられない部分は病気にかかりやすく、枯死してしまうリスクが高くなります。それでも全体としては枯れているようには見えないので、無意識にシロアリを増産している可能性があり注意が必要です。

木もシロアリに食害されないように工夫している

そもそも生きている木はちゃんと自分自身で「シロアリ対策」を行なっています。化学物質を自ら生成し分泌することで、シロアリなどの害虫から身を守っているのです。

有名なのはヒノキやヒバに含まれる、ヒノキチオールに代表されるテルペン類(木材の持つ香り成分)です。樹木の内部で常に生成され害虫の侵入を阻止しており、人間の白血球と似ています。

  • 弱った木
  • 木材として加工された木
  • 枯れてしまった木
  • 部分的に枯れた木

 
などは化学物質を作る能力が低下、または失われているのでシロアリや諸々の害虫に侵入されてしまうというわけです。

まとめ

シロアリ

今回はシロアリが生木を食害する仕組みについてお話ししてきました。

木は元々シロアリの餌であり、常にシロアリはその餌を食べようと地面の下から虎視淡々と狙っています。

木が健康に育っていれば心配する必要はありませんが、管理が不十分で免疫力が低下していると、結果的にシロアリの被害に遭ってしまう事があります。

もし庭で樹木を育てられているのであれば

  • 自分で管理できる樹木の量を把握し無駄な木は取り除く
  • 綺麗に剪定する

 
などの工夫が必要です。(補足ですが剪定で切り落とした枝は放置するとシロアリの餌になるので早急に処分しましょう。また剪定した枝の切り口には木酢液や竹酢液を塗っておくと病気にかかりにくくなります。)

全ての樹木が健康に生育できるよう、愛情を持って手入れをしていれば必要以上にシロアリを恐れることはありません。しっかり管理を行いましょう。

シロアリ1番!では様々なシロアリのコラムを作成しています。もし、「シロアリについてもっと詳しく知りたい」と思っていただけたようでしたら、「シロアリってどんな生き物?プロが徹底解説!【予防・駆除・生態】」でも詳しく紹介していますので参考にしてみてくださいね!

シロアリ1番1調査申込み