シロアリ点検を自分で行いたい!見るべきポイントをプロが徹底解説|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2019.06.20 / 更新日 2023.12.15

シロアリ駆除

シロアリ点検を自分で行いたい!見るべきポイントをプロが徹底解説

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

(公社)日本しろあり対策協会 防除技術委員

田中勇史

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel

「シロアリの点検を自分でしようと思っています」
「具体的に何をすればいいんでしょうか」

シロアリの専門業者に依頼する前に自分でチェックしておきたいという方は意外と多くいらっしゃいます。そこでこの記事では、あなたのお家にどれくらいシロアリの危険が潜んでいるか、見るべきポイントを解説します。

シロアリ1番!が選ばれる理由

シロアリ点検のチェックポイント

シロアリのリスクを判断するには建物と周辺環境、大きく2つの視点から建物を見ていきます。まずは次のチェックリストで該当する項目があるかを確認しながら点検してみましょう。

1.建物のチェックシート
玄関や浴室などで羽アリを見た
床の一部が柔らかくなっている
築10年を経過している
床下からカビの臭いがする
これまでに増改築をおこなった
雨漏れや水漏れ、浸水などがあった
玄関掃除でタイルの水洗いをしている

2.周辺環境のチェックシート
4~5月に羽アリが飛ぶのを近所で見た
庭や敷地に木材などを置いている
門柱や垣根が腐ったり細くなっている
近所で最近シロアリ駆除をした
周辺に木造家屋が多い
以前は雑木林や丘陵地で、新しく開発された土地である
近くに緑地や農地がある

田中
田中
2つのチェックシートで合計3個以上チェックが付くと、シロアリ被害を受けている可能性、または敷地にシロアリが生息している可能性が高まります。この時点で、専門業者に依頼すべきリスクが生じているかを判断することができるでしょう。

実際にシロアリ点検を行う方法


チェックシートではおおよそのシロアリ被害・生息を把握することができます。しかし、この目で確認する訳ではないため、より詳細な情報を得るためには実際に点検をする必要があります。ここからはシロアリ点検の方法を解説します。

具体的な調査内容

床下調査 ・シロアリの被害がないか
・シロアリの侵入形跡がないか
玄関調査 ・玄関周りに被害がないか
外周調査 ・建物周りにシロアリが生息していないか
・外から侵入していないか
田中
田中
メインは床下の調査ですが、玄関や外周もしっかり確認することで見落としを減らすことができます。

床下点検の方法

シロアリ点検のメインは床下です。シロアリは地中を経由して床下に侵入し建物に被害を与えるため、ほとんどの場合、床下を見ればシロアリ被害の有無がわかります。一般の方が床下に入るにはそれなりの準備が必要ですが、ここではプロの調査方法を参考に具体的な点検ポイントを見てみましょう。

床下に潜入する格好

床下調査の服装

防塵マスク
土ぼこりの吸入を防止するために必ず必要です。
ヘッドライト・懐中電灯
床下には灯りがありませんので、懐中電灯などのライトが必要です。ヘッドライトと手持ちのライトが両方あると便利です。
保護具、保護メガネ
頭部を覆う帽子、膝や肘を守るパット、目を保護するゴーグル、頑丈な手袋が必要です。
ツナギ
床下は匍匐前進で進みます。全身が汚れるためツナギがあるといいでしょう。
長靴
普通の靴だと土やホコリが足に入ってしまいます。長靴があると衛生的です。
デジタルカメラ
床下で気になったポイントを撮影しておけば、あとで確認し直すことができます。
ペンと図面
調査時にとても役立つのが図面と、そこに記入するためのペンです。被害箇所や進入できなかった場所などを確認しながら点検することができます。
マイナスドライバー
硬い木材をドライバーの柄で打診したり、被害部分に軽く刺してみたりすることで被害の大きさを確認できます。

 

床下調査のチェックポイント

シロアリの被害が多く見られる場所は水周りに多く浴室、洗面所、トイレ、台所、玄関、勝手口に集中しています。床下を調査する場合、まずはこの周辺を重点的に点検していきます。そして、それ以外でも和室やリビング、廊下、階段下など確認できる床下は全て確認します。

床下のチェックシート
基礎や木材に蟻道(ぎどう)が付着している
土台や柱を叩いてみて、軽い音がする
水が漏れて土台が腐っている
シロアリ以外の昆虫が多く生息している
衣服にまとわりつくように土が湿っている
床下に侵入できない区画がある
基礎や木材に蟻道が付着していないか
床下点検時にプロも重点的に確認するのが「蟻道」の存在です。これが見つかればシロアリ被害はほぼ間違いなくあると言えます。蟻道は土を固めたトンネル状の構造物で、シロアリが土から上がってくるときに作ります。
土台や柱を叩いてみて、軽い音がしないか
シロアリ点検
マイナスドライバーなどを使って木材を打診してみましょう。健全な木材であれば重い感触が得られますが、シロアリに食害を受けている場合は他の部位よりも軽い音がします

水が漏れて土台が腐っていないか
土台の腐れ
浴室下でよく見られるのが土台の腐れ(腐朽)です。腐れは木材自体の水分量が多くなったときに起きる現象ですので、水漏れなどが発生している可能性があります。
水分が多いとシロアリが好む環境にもなりますし、腐朽によりシロアリが誘引される危険性があります
シロアリ以外の昆虫が多く生息していないか
直接的な関係性はありませんが、シロアリ以外の昆虫やクモが多くいる床下はシロアリも定着しやすい環境であると言えます
床下でよく見られる生き物は、クモ、カマドウマ、ゲジ、ムカデなどです。点検中にこれら生き物を見た場合は注意しましょう。
衣服にまとわりつくように土が湿っていないか
湿った床下
床下の地面が土壌の場合、その湿り具合を見てみましょう。シロアリは多湿環境を好みますので、点検時の衣服がしっとりと濡れるように感じたらシロアリの生息に適していると考えることができます。湿気があれば必ずシロアリ被害もあるという訳ではありませんが、一つの指標となるのは間違いありません。
床下に侵入できない区画がないか
床下の一部が囲われていて入れないケースは結構あります。入れないということは点検が出来ないということですので、シロアリの被害の有無が分かりません。また、囲われていることにより、その場所の空気が滞りシロアリが住みやすい環境になっていることも考えられます。
シロアリの痕跡が無くても、上に書いた点が一つでも当てはまる場合はシロアリのリスクがあると考えておきましょう

床下点検の注意点

床下に初めて入る場合、想像以上に過酷な環境である点はご理解ください。床高は低く所々釘などが露出するほか配管なども入り組んでいることもあり危険な空間です。また、ムカデなどの毒を持つ生き物も生息しており、床下に入るにはそれなりの準備と心構えが必要です。

床下の空間には各部屋をつなぐ通路があり、その通路の幅がとても狭いことがあります。入る側は広くても戻る側が狭いこともよくあります。これを無理して入ってしまうと戻る時に引っかかって戻れなくなることがあるのです。もしそうなってしまったら床を開口してもらうほか外に出る方法はなくなるので、絶対に無理はしないようにしましょう。

玄関のシロアリ点検

 
玄関や勝手口は床下空間がありません。そのため床下から確認することが困難です。また、シロアリの被害を受けやすく最近の住宅では被害事例が最も多い場所の一つでもあります。

ポイント1.木材とタイルの継ぎ目
上がり框の木材とタイルの継ぎ目を見ると、写真のように僅かな土の付着が見られることがあります。
これはシロアリが作った蟻道の一部ですので、土の付着があればシロアリ被害を疑いましょう。
ポイント2.木材の違和感
木材に穴が開いていたり、変色、凹みなどがないか触って確認します。玄関の内装材として使用される木材は全てシロアリ被害のリスクがありますので、見やすい場所だけでなく物で隠れているシューズクローゼット下などもしっかり確認しましょう。

外回りのシロアリ点検

シロアリは床下からだけでなく、建物の外からも侵入することがあります。外回りで見るべきポイントは基礎の立ち上がり、敷地の木材などです。

ポイント1.基礎の立ち上がりに蟻道がないか
環境が整っていると基礎の外側に蟻道を伸ばしてシロアリが侵入することがあります。写真のように建物の入隅に作られることが多いのでしっかり確認しましょう。
ポイント2.敷地にシロアリが生息していないか
屋外のシロアリ被害
廃材や木杭、枕木などのエクステリア材にはシロアリが巣を作っていることがあります。自宅の敷地にシロアリがいるか確認したい、という場合は木材にシロアリ被害がないかよく確認してみましょう。
外周点検について動画でまとめました

シロアリ業者は無料で点検してくれる

現在、シロアリ駆除業者のほとんどは現場調査(シロアリ駆除前の事前シロアリ点検)と駆除費用の見積り作成は無料で対応してくれます。そのため、自らが無理をしてまで点検をする必要は少なくなっています。

業者に調査を依頼したら駆除も必ずお願いしないといけないかな・・と思われがちですが、多くの方は複数の業者に見積を取ってから1つの業者を選んでいますので、「駆除も依頼しないと気まずい」とは考えずに、気軽に調査を申し込んでいただければと思います。

業者にシロアリ点検を依頼する流れ

電話やインターネットの申し込みフォームから点検日程の調整を依頼します。

電話の場合はオペレーターとのやり取りでその場で調査日の予約が可能です。申し込みフォームからの場合は業者からの連絡を待ってから調査日の決定を行います。そのため、お急ぎの場合はその場で調査日の予約が可能な電話でのお申込みがおすすめです

シロアリの点検はまずは自分で簡単にチェックしつつ、ちょっとでもシロアリの疑いがありそうなら專門の業者に依頼しましょう。

ほとんどの專門業者は点検と見積りは無料で対応しております。シロアリについて誠実に対応してくれそうなお近くの業者にまずは依頼してみましょう。(信頼のおけるシロアリ業者の見分け方についてはこちらのページを参考にしてみてください)

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「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。

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