シロアリ点検を自分で行いたい!見るべきポイントをプロが徹底解説|シロアリ1番!
COLUMN
シロアリコラム
投稿日 2019.06.20 / 更新日 2022.10.06
シロアリ駆除
シロアリ点検を自分で行いたい!見るべきポイントをプロが徹底解説

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田中 勇史
しろあり防除施工士

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。
こんにちは。シロアリ1番!の田中です。
今回は、「シロアリの点検を自分でしたいけど、具体的に何をすればいいんだろう?」という疑問にお答えする記事を書いてみました。
今回ご紹介するチェックポイントを調べていただければ、あなたのお家にどれくらいシロアリの危険がひそんでいるか、見当をつけることができます。
シロアリ点検のチェックポイント
シロアリのリスクを判断するには「建物」と「周辺環境」、大きく2つの視点から建物を見ていきます。
次のチェックリストで該当する項目があるかを確認しながら点検してみましょう!
- 1.建物のチェック
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- 玄関や浴室などで羽アリを見た
- 床の一部が柔らかくなっている
- 築10年を経過している
- 床下からカビの臭いがする
- これまでに増改築をおこなった
- 雨漏れや水漏れ、浸水などがあった
- 玄関掃除でタイルの水洗いをしている
- 2.周辺環境のチェック
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- 4~5月に羽アリが飛ぶのを近所で見た
- 庭や敷地に木材などを置いている
- 門柱や垣根が腐ったり細くなっている
- 近所で最近シロアリ駆除をした
- 周辺に木造家屋が多い
- 以前は雑木林や丘陵地で、新しく開発された土地である
- 近くに緑地や農地がある
2つのチェックリストで合計3個以上チェックが付くと、シロアリ被害を受けている可能性、または敷地にシロアリが生息している可能性が高まります。
この時点で、専門業者に依頼すべきリスクが生じているかを判断することができるでしょう。
床下のシロアリの点検を行うには?
それでも「やはり自分で確認したい!」という場合は、ご自身で行える床下点検の方法をご紹介しますのでこちらを参考に調査をされても良いでしょう。
ただし、床下に初めて入る場合、想像以上に過酷な環境である点はご理解ください。床高は低く所々釘などが露出するほか配管なども入り組んでいることもあり危険な空間です。
また、ムカデなどの毒を持つ生き物も生息しており、床下に入るにはそれなりの準備と心構えが必要です。もう一つ、もしご自身で床下に入る際に注意していただきたいことが絶対に無理をしないこと。
専門業者の方は点検に慣れていることもあり危険と感じた場合、止めるという判断ができます。ところが、慣れていない方が潜ろうとした時、その危険だという判断ができない場合があるのです。例えば、先程お伝えした配管が密集したエリアを通らなければならない時に無理やり通過しようとすると配管を破損させ大惨事になることもあります。
また、もっと恐ろしいことが床下から戻れなくなること。
床下の空間には各部屋をつなぐ通路があり、その通路の幅がとても狭いことがあります。入る側は広くても戻る側が狭いこともよくあります。
これを無理して入ってしまうと戻る時に引っかかって戻れなくなることがあるのです。もしそうなってしまったら床を開口してもらうほか外に出る方法はなくなるので、絶対に無理はされないようにしてください。
床下に入るための服装や道具
- 防塵マスク
- 土ぼこりの吸入を防止するために必ず必要です。
- ヘッドライト・懐中電灯
- 床下には灯りがありませんので、懐中電灯などのライトが必要です。ヘッドライトと手持ちのライトが両方あると便利です。
- 保護具、保護メガネ
- 頭部を覆う帽子、膝や肘を守るパット、目を保護するゴーグル、頑丈な手袋が必要です。
- ツナギ
- 床下は匍匐前進で進みます。全身が汚れるためツナギがあるといいでしょう。
- 長靴
- 普通の靴だと土やホコリが足に入ってしまいます。長靴があると衛生的です。
- デジタルカメラ
- 床下で気になったポイントを撮影しておけば、あとで確認し直すことができます。
- ペンと図面
- 調査時にとても役立つのが図面と、そこに記入するためのペンです。被害箇所や進入できなかった場所などを確認しながら点検することができます。
- マイナスドライバー
- 硬い木材をドライバーの柄で打診したり、被害部分に軽く刺してみたりすることで被害の大きさを確認できます。
床下調査のチェックポイント
- 基礎や束柱に「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる通り道が無いか
- 土台や柱を叩いてみて、軽い音がしないか
- 水が漏れて土台が腐っていないか
- シロアリ以外の昆虫が多く生息しているか
- 衣服にまとわりつくように土が湿気ていないか
シロアリの被害が多く見られる場所は水周りに多く浴室、洗面所、トイレ、台所、玄関、勝手口に集中しています。床下を調査する場合、まずはこの周辺を重点的に点検していきます。そして、それ以外でも和室やリビング、廊下、階段下など確認できる床下は全て確認します。
水回りに目立つシロアリ被害ですが、実は普通の居室下も被害が見られることは多いのです。しかし、シロアリ被害やシロアリの侵入経路は見つけることが非常に難しい現象です。
目視で被害とわかるような場合は、被害はその中まで及んでいると考えていいでしょう。
床下点検時にプロも重点的に確認するのが「蟻道」の存在です。これが見つかればシロアリ被害はほぼ間違いなくあると言えます。
それ以外の項目は直接的なシロアリ被害との繋がりはありませんが、「水漏れで土台が腐っていれば、シロアリが誘引される可能性が高い」と言えますし、「昆虫が床下に多く生息していれば、シロアリも定着しやすい環境である」と見ることができます。
また、湿気が多い場合も、シロアリの大好きな環境ですので考慮する必要があります。以上の項目を参考に、自分で床下調査を実施することが可能です。
注意点として、床下での移動は非常に体力を使います。体力等に不安のある方は無理は禁物です。特に夏場は過酷です。熱中症の危険がありますので暑い日は避けましょう。
シロアリ業者は無料で点検してくれる
実は現在のシロアリ業者は、ほとんどが現場調査(シロアリ駆除前の事前シロアリ点検)と駆除費用の見積り作成は無料対応となっています。そのため、自らが無理をしてまで点検をする必要は少なくなっているとも言えます。
専門の駆除業者に依頼する場合、電話やインターネットの申し込みフォームから日程の調整を依頼します。
電話の場合はオペレーターとのやり取りで調査日の予約を行います。申し込みフォームからの場合は、メールでのやり取りで予約を完了させます。また、お急ぎの場合は、その場で調査日の予約が可能な電話でのお申込みがおすすめです。
シロアリの点検はまずは自分で簡単にチェックしつつ、ちょっとでもシロアリの疑いがありそうなら、專門の業者に依頼することをおすすめします。
ほとんどの專門業者は点検と見積りは無料で対応しております。シロアリについて誠実に対応してくれそうなお近くの業者にまずは依頼してみましょう。(信頼のおけるシロアリ業者の見分け方についてはこちらのページを参考にしてみてください)
シロアリ1番!は
▶︎シロアリ防除率99.73%
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シロアリ1番!の作業スタッフは実力のあるメンバーばかりです。シロアリでお困りのようでしたらコチラでシロアリ1番!を詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
※シロアリ1番!でのシロアリ駆除の具体的な方法はこちらのページでも解説しています。もし興味を持っていただけたようでしたらぜひ参考にしてみてください。