床下の湿気対策はやった方がいい?効果や種類を詳しく解説|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2018.06.12 / 更新日 2021.05.27

湿気・カビ腐れ対策

床下の湿気対策はやった方がいい?効果や種類を詳しく解説

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

しろあり防除施工士

田中勇史

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。

「押入れがカビてしまう…」
「湿気対策を勧められたけど効果あるの?」
「どの湿気対策がいいのかわからない」

 
こんにちは。シロアリ1番!の田中です。

今回はこのような方のために床下の湿気対策について詳しくお話ししていきます。

床下の湿気対策は

  • 建物の保全面
  • 住んでいる人の健康面

 
の両方でとても大切です。

しかしその反面、湿気対策の商品は昔からトラブルの原因にもなってきました。

なぜか。床下の湿気対策に詳しい人なんていないのをいいことに「悪用」されてきたからです。「業者の言いなりで高額の商品を買ってしまった」という報告がたくさんされるようになりました。

しかし、先ほどもご紹介したように湿気対策をしないと住んでいる人の健康状態に影響を及ぼすこともあれば建物の寿命を縮めることもあります。

必要なのは正しい知識です。

「床下の湿気対策をやってよかった!」と感じてもらえるよう、この記事では

床下湿気対策の種類
自宅に湿気対策が必要なのか?

について床下のプロが説明していきます。

シロアリ1番!が選ばれる理由

床下の湿気対策をしないとどうなるの?

床下の湿気対策は建物を長持ちさせる為にも健康に暮らす為にもとても大切です。しかしそれは中々イメージできないのではないかと思います。

そこで少し視点を変えて、「もし床下の湿気対策を行わなければどうなるか?」で考えてみましょう。

  • 押入れがカビ臭くなる
  • 部屋がジメジメする
  • シロアリの被害に遭いやすくなる

 
こういった事が起こりやすくなります。

これらは全て「床下の湿気」が密接に関わっています。もしあなたの家でこういった事が起きているのなら、それは湿気が原因である可能性がとても大きいです。

床下の湿気対策を行うことをお勧めします。

それぞれの症状について詳しくお話ししていきます。

押入れがカビ臭くなる

「押入れの中がなんだかかび臭い・・・」

こう感じてしまうのは「床下の湿気」が原因です。湿気がたまった床下はカビの温床となります。その結果、床が薄い押入れを通じてにおいが上まで上がってきてしまうのです。

「押入れの中に収納していた冬服がいつの間にかとてもカビっぽくなっていた」「スーツケースや本など、あまり使わない道具や荷物を押し入れに入れていたら表面にカビが生えていた」

といった事が起きてしまいます。

部屋がジメジメする

同様に、床下でたまった湿気が床上に上がってくると部屋全体がジメジメした空間になってしまいますし、床下だけでなく部屋の中もカビっぽくなってしまいます。

そうなってしまうと当然、住んでいる人の健康状態にも悪影響を及ぼします。

シロアリの被害に遭いやすくなる

湿気がたまると悪影響があるのは私たちの体だけではなく建物も同じです。

湿気がたまるとシロアリ被害のリスクも大きくなります。シロアリは湿気をとても好む生き物だからです。

シロアリは建物にこっそりと侵入して気付かないうちに木材をどんどん食べていきますので、気づいた頃には部材がボロボロになっている、ということも起こり得ます。

床下湿気対策が不要なお家

ここまで、床下に湿気がたまらないようにする必要があると話してきました。

しかしだからと言って、全ての家で湿気対策が必要というわけではありません。

どういうことかというと、建物の構造上、何もしなくても湿気が溜まりにくくできている家もあるのです。

湿気対策が不要の床下
結論から言うと、床下がコンクリート(ベタ基礎、土間コンクリート)の家は一部の高気密・高断熱住宅を除いて湿気対策を行う必要がありません。

床下の湿気対策が必要な家は基本的に土壌が露出した家です。

床下をコンクリートで覆った構造であれば、土壌からの湿気は床下空間にたまることはありませんので特殊な事情がない限りは床下湿気対策をする必要はありません。

ですので、もし自宅の床下がコンクリートなのに湿気対策を勧めてくる業者がいたらそれはほぼ悪徳業者です。

ただし少しだけ補足しておくと、新築住宅の場合床下がコンクリートでも湿気が溜まりやすい傾向があります。これは作って間もないコンクリートが水分を多く含んでいるからです。

もし築浅の段階で「床下がコンクリートなのになんかジメジメしているな・・・」と感じてもそのうちだんだんと収まります。

それまでは除湿機などで上手くやり過ごしましょう。

床下の湿気対策をやるべきお家

では続いて、湿気対策をする必要のある建物についてみてみましょう。

湿気対策をする必要があるかどうかを見分ける方法は

  • 機械の数値で判断する
  • 起きている事で判断する

のどちらかです。

機械の数値で判断する

機械の数値とは具体的には含水率のことをいいます。含水率とは、木材がどれくらい水分を含んでいるのかの指標となる数値です。

木材の含水率がどれくらいなのかによってカビの生えやすさが変わります。含水率は「含水率計」という機材を使うことにより計算することができます。

含水率によっては住んでいて湿気が気にならない場合でも床下の湿気対策が必要な場合があります。

床下の木材含水率が20%を超えている(雨漏れや水漏れの無い木材)

木材含水率とは木材中に含まれる水分の割合のことです。この数値が20%を超えると木材自体の強度が低下します。木材強度を保つためには、含水率15%前後に保つことが望ましいです。

床下の木材の含水率が25%を超えている(雨漏れや水漏れの無い木材)

含水率が25~28%を超えると木材腐朽菌(木材を腐らせる原因)が木材に発生します。木材腐朽は木材を全体の5%腐らせただけで木材強度を半分にしてしまいます。シロアリ被害よりも実は怖い現象なのです。上記のような数値が出ているのであれば、間違いなく床下の湿気対策が必要です。

起きている事で判断する

床下からのカビ臭さ、畳がジメジメする、押し入れがカビる、畳にダニが発生する、このような現象で既に悩まれている場合、床下湿気対策が有効な場合があります。とはいえ、室内のダニ発生やカビの発生は必ずしも床下の湿気に起因する訳ではありません。もしかしたら、壁の中で雨漏れが起きていることも考えられますし、ダニも違う原因であることもしばしばあります。

腐朽菌

そのため、このような場合は床下を実際に調査してどの様な湿気対策が必要か判断します。場合によっては床下の湿気対策は不要であることも考えられますので状況の確認が非常に重要です。

床下の湿気対策でまずやるべきこと

湿気対策は商品を買う事が全てではありません。まずは自分でできることをやってみるのがお勧めです。

まずやってほしいのは建物の通気口がある位置を全て調べ、目の前に荷物を置いていないか確かめること

もしどこか1カ所でも塞がっていると床下の換気がちゃんと行われなくなってしまいます。

これをやるだけでも湿気が大幅に改善されるケースがありますので是非試してみてください。

床下の湿気対策の選び方

床下の湿気対策はいくつかの方法がありますが、シロアリ1番!でお勧めしている床下の湿気対策の方法は

  • 防湿皮膜形成工法
  • 床下換気扇
  • 防湿シートの敷設
  • 調湿剤・調湿マット

の4つです。

防湿皮膜形成工法

床下の土壌に防湿皮膜を施工して土壌からの湿気を根本的にシャットアウトする工法です。物理的に遮断することができるため、根本的な解決に繋がります。床下湿気対策の中でもっとも効果的でオススメできる施工方法といえます。こちらは湿気対策だけでなく、防蟻剤成分が樹脂に含まれているため、同時にシロアリ対策にもなります。

▼シロアリ1番!の防湿皮膜形成工法はこちら
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床下換気扇

床下換気扇
床下換気扇は床下の湿った空気を物理的に取り除く装置です。電気の力でモーターを回すので、床下の湿気対策の強力な味方となってくれます。

床下換気扇の設置には、

  • 換気扇の設置台数
  • 設置する場所
  • どの床下換気扇を使うべきか
  • 配線の知識
  • 「第二種電気工事士」の資格

など、専門分野の情報が必要になります。

しかしそのことを悪用して、何も知らない人に高額な工事を迫る悪徳業者もいるので注意が必要です。

ポイントは、1階の床面積が30坪(約90㎡)位までの通常の床下の家なら、2台から4台。費用は取り付け工事費込みで10数万円から高くても30万円位までということ。

床下換気扇の流れ

もしこれを大きく上回る見積りを出されのであれば詐欺であることを疑いましょう。例えば、基礎外周の通気孔ほとんどに取り付けるのははっきり言って逆効果です。

換気扇で注意すべきもう一つの手口として、取り付けてから1年位でアフターサービスと称して点検し、さらに換気扇を売り込むというものがあります。

”湿気がまだ残っているので追加しましょう” など言葉巧みに勧めてきますが、そもそも換気扇を導入する時点で設置する数が間違っていた事になりますよね。

防湿シートの敷設

土壌から上がってくる湿気を根本的に防止するのが防湿シートです。

土壌の湿気を遮断する必要があるので、局所的に使うのではなく床下の全面に施工する必要があります。全面に施工することができれば抜群の効果を発揮しますが構造上全面施工が難しい場合もあります。

厚さや素材により異なりますが、厚さ0.1mm~0.2mm、ポリエチレン製やEVA樹脂製のが主流です。

調湿剤・調湿マット

調湿材は、周りの湿度が高いときに湿気を吸収し、周りが乾燥してくると蓄えた湿気を排出する優れものです。

繰り返し吸放湿を行いますので、原理的には半永久に効果があります。

直接地面に施工するものと、不織布の袋に3~4キロづつ詰めたマット状の調湿剤を敷き込むタイプがあります。費用は敷き込み代込みで坪当たり1万円~3万円が相場です。

まとめ

今回は床下の湿気対策についてお話ししてきました。

もし湿気に対してお悩みがある場合は、早いタイミングで対策を検討してみましょう。

シロアリ1番!でも、床下の無料調査では床下の湿気の状態についてご報告させていただいております。

もし床下の湿気対策について、興味を持っていただけたようらお気軽にご相談ください。

点検スタッフがご依頼主さまにとって最適なプランが何なのか、明確にご提案させていただきます。

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