蚊取り線香でシロアリの羽アリは駆除できる?|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2020.06.26 / 更新日 2023.08.10

シロアリ駆除

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蚊取り線香でシロアリの羽アリは駆除できる?

WRITER

田中勇史

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田中 勇史

(公社)日本しろあり対策協会 防除技術委員

田中勇史

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel

「羽アリに蚊取り線香は効果がありますか?」
「蚊取り線香でシロアリを駆除できないでしょうか」

毎年このようなご意見をいただくことがありますが、結論からお伝えすると残念ながらシロアリや羽アリに対して蚊取り線香は効果があるとは言えません。どうしてそう言い切れるのか、どのような対処が望ましいのか、一緒に見ていきましょう。

蚊取り線香での羽アリ駆除は「想定外」

まずそもそもの大前提として、蚊取り線香は「蚊」を駆除したり寄せ付けないようにすることを想定して作られています。蚊以外の昆虫を駆除することは考えられていないのです。

確かに蚊取り線香の主成分はピレスロイドですから一般的な殺虫スプレーの主成分と同じですし、シロアリ駆除の薬剤にも用いられています。

ですが、殺虫スプレーと蚊取り線香とでは濃度に大きな違いがあります。蚊取り線香のほうが圧倒的に低い濃度となっているのです。そのため、同じピレスロイド系薬剤といえど蚊取り線香でシロアリの羽アリを駆除することは難しいのです。

蚊取り線香で羽アリを防ぐことはできるか

羽アリを駆除することが出来なかったとしても、忌避(近づけなく)させる効果はあるのでしょうか。

羽アリが発生するパターンは、家の中に発生源がある場合家の外から侵入しているかのいずれかです。しかし、いずれの状況においても蚊取り線香が羽アリを予防する効果は低いと言えます。

発生源が家の中の場合

建物の内部で羽アリが発生していた場合、考えられるのはヤマトシロアリやイエシロアリ、アメリカンザイシロアリなどのシロアリ類や、クロアリの仲間です。

とはいえこれらの羽アリは、発生源を何とかしない限りは根本的な解決になりません。発生源は大抵、床下や壁などの木材内部であるため、空気中を煙のように漂う蚊取り線香ではいくら時間をかけても効果がありません。

つまり、発生している羽アリが何であれ蚊取り線香は有効な対処法として当てはならない事になります。

発生源が野外

蚊取り線香の効力の一つに「嫌がらせて寄せ付けない(忌避効果)」というものがあります。そのことから「蚊取り線香を使えば外部からの侵入を防げるのではないか?」と思われがちです。

しかし、忌避効果についても想定しているのはやはり蚊などの小型飛翔昆虫類で、より大きな昆虫の忌避は想定されていません。シロアリにしてもアリにしても羽アリは蚊よりも大きな生物であることから、建物内へ入れないようにするのは非常に難しいと言えるでしょう。

蚊取り線香では防げない!「正しい」羽アリ対策

蚊取り線香での対策が有効でないとすれば他になにか羽アリに対してできる対処はないのでしょうか。

一般の方が行える羽アリ対策として

  • 掃除機で吸う
  • 粘着テープなどで取り除く
  • 袋をかぶせて捕獲する
  • 薬剤を用いる(どうしても使いたい場合)

 
などが挙げられます。

掃除機で吸う

羽アリの対策は基本的には掃除機で取り除くなど物理的排除が基本となります。

ちなみにですが、羽アリを全て吸い取ったからといって安心してはいけません。先ほどもお話ししたように、奥には木材を食べている本体のシロアリがまだ残っているからです。

羽アリを物理的に除去した後は、速やかにシロアリ駆除業者にお願いして適切な処置を施してもらうことをおすすめします。

袋をかぶせて捕獲する

「掃除機で吸うのはちょっと・・・」という方には袋を使った捕獲がおすすめです。

作業は単純で、羽アリが出ている箇所を袋で覆っておくことで、そこから出てきた羽アリは全て袋の中に落ちていき、建物内に拡散させることなく羽アリを捕獲することができます。

この方法の良いところは羽アリ排出口を塞がない点にあります。よくやってしまいがちな間違いに羽アリが出ている最中にその出口をテープ等で塞いでしまうというものがあります。

「なんとか出ないようにしたいと」いう気持ちからついついやってしまう方も多いのですが、これをしても新たな出口を探したり、新しく穴を開けて別の場所から出るだけで効果がない上に範囲を広げてしまう恐れがあります。

ちなみに、羽アリとして発生したヤマトシロアリがそのまま木材の中に食い進んでいくことはありません。(必ず一旦土中に潜る習性を持っているため)

たとえ全ての羽アリを捕獲できなくても焦る必要はありませんのでご安心ください。

粘着テープで取り除く

発生している羽アリをテープ等で貼り付けて捕獲していくも有効な対策になります。

基本的に奥に潜むシロアリに刺激を与えないような対策が望ましいと言えます。単純な作業にはなりますが、ここでの対策に複雑なものは何も必要ありません。

どうしても殺虫スプレーを使いたい場合

一般の方が羽アリの対処に薬剤類を用いるのは基本的に推奨できません。しかしやむを得ず使用を検討する場合もあると思いますので、その時のポイントをお話しします。

事前に確かめておくべきなのは薬剤の有効成分です。多くの殺虫スプレーにはピレスロイド系薬剤と書かれています(記載がない場合は有効成分名を検索してみましょう)。

しかしこの成分は羽アリの対応には不向きです。というのも、ピレスロイド系薬剤にはシロアリが嫌がる成分が含まれています。その事がシロアリをいたずらに刺激してしまい、別の場所に移動して新たな被害を発生させる恐れがあるのです。

おすすめなのは忌避効果(シロアリが薬剤を嫌がる効果)がない成分の薬剤です。

しかし、市販で販売されているスプレータイプの殺虫剤は基本的に忌避成分が含まれています。スプレーの代用としては、市販品として一般の方が入手しやすいジノテフランを主成分とする「ミケブロック」があります。

ミケブロックは希釈した薬剤を羽アリに吹き付けるように処理します。ただし、いくら忌避効果がないからといってむやみに羽アリが出てきている穴の中へ注入することは控えてください。

また、たとえ薬剤を使用したとしても「応急処置」であることに変わりはありませんので、専門の業者への相談も忘れず行うようにしましょう。

さいごに

今回は、蚊取り線香と羽アリの関係について色々とお話しさせていただきました。蚊取り線香でのシロアリ対策は様々な角度からみて有効な手段とは言えないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

羽アリが発生すると思わず「なんとか対処できないものか」といろいろ試してしまいがちです。ですが、一旦冷静になって考えてみましょう。建物にとって良くない選択を取ろうとしているかも知れません。

シロアリが怖いのは、表面での動きと建物内部での動きが異なっている事です。私たちが目にしている羽アリはシロアリの動きのほんの一部分、「表面のみ」であることを理解しておく必要があります。

とはいえ、そこまで考えるのはなかなか難しいところだと思います。

ご自身で行える最大限の手を打って頂いた上で、最後はやはりしっかりと信頼のおける専門業者にお願いし適切な調査、対策を施してもらうことをおすすめ致します。(業者の選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています)

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