羽アリは羽を落とす前後でこんなことを行なっている!|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2020.08.18 / 更新日 2023.06.17

シロアリ駆除羽アリ

テーマ:

羽アリは羽を落とす前後でこんなことを行なっている!

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

(公社)日本しろあり対策協会 防除技術委員

田中勇史

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel

「羽アリって自分で羽を落とすのですか?家の中で無数の羽が散らばっていたのですが、これは羽アリの習性と何か関係があるのでしょうか」

このような疑問にお答えします。このページでは、【羽アリが羽を落とすまでの流れ】【家の中で落ちている羽アリの羽の対処法】これらについてご紹介していきます。

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羽アリが羽を落とす前後の流れ

まずは羽アリが羽を落とすまでの流れを見ていきましょう。ここでポイントとなるのは以下の2点です。

  • 羽アリにはシロアリとクロアリの2種類が存在する
  • シロアリとクロアリでは羽を落とす前後の流れが異なる

シロアリが羽を落とす前後の流れ

シロアリの羽アリの行動図解

シロアリの羽アリが羽を落とす前後の流れは大きく4段階です。

  1. 元々の巣から飛び立つ
  2. 地上に降り立ち自ら羽を切り落とす
  3. 一緒に地上に降り立ったつがいとなるシロアリを見つける
  4. 王と女王が一緒に巣をつくり生殖と営巣を行う

シロアリの羽アリは元々飛翔能力が低く、飛んで移動できる距離はおおよそ2〜3mと言われています。しかし、飛ぶ力が弱い代わりに風を利用して飛ぶことができ、上手く風に乗ることができれば数百メートルを移動することもあるようです。

シロアリの羽アリの直接の目的は「地上に降り立つ事」です。地上に降り立った後は不要となった羽を自ら切り落とし、つがいとなるペアを探します。羽アリが発生した場所の近辺で羽がバラバラ落ちていることが良くあるのはこのためです。

クロアリが羽を落とす前後の流れ

クロアリの羽アリが羽を落とす前後の流れは大きく4段階です。

  1. 元々の巣から飛び立つ
  2. つがいとなるペアを見つけ交尾を行う
  3. オスは一生を終え、メスは羽を自ら切り落とす
  4. メスだけで営巣を行う

クロアリはシロアリと比べて飛翔能力に長けています。シロアリの羽アリが風の力を利用して飛ぼうとしているのに対し、クロアリは自らの力で飛ぶことができ、飛行距離も数百m~1㎞ほどあるといわれています。

クロアリの羽アリはシロアリと羽を落とすタイミングが異なりますが、これは交尾を行うタイミングが異なるからです。

シロアリが交尾を行うのは地上に降りてから、女王と王が一緒に営巣活動をおこなう中で行われます。それに対しクロアリは羽アリとして飛び立った直後に交尾が行われ、中には交尾を空中で行う種も存在します。ですので、クロアリの羽アリが自らの羽を落とすのは基本的には交尾を終えることができたメスの羽アリだけです

また、オスのクロアリは交尾を行なった直後に死んでしまいますので女王と一緒に営巣活動を行うことがないのもシロアリとクロアリの大きな違いです。

羽アリは家の中で羽を落とすこともある

羽アリは時として私たちの生活空間である家の中に羽を落とすことがあります。もし家の中に羽アリの羽が落ちていた時にはどのように対処すればいいのでしょうか。ここでは家の中に羽が落ちていた場合の対処法についてご紹介します。

まずは何の羽アリかを見分けることが大切

基本的な考え方として大切なのは「シロアリとクロアリ、どちらの羽アリが落とした羽であるかを見分ける」ということです。なぜなら、シロアリの羽アリが発生しているということは、建物に対する被害が床下などで起きていることが考えられるからです。

とはいえ、家の中で羽アリが落ちているときは高確率でシロアリであることが考えられます。なぜなら、先ほどもご紹介した通り、クロアリは交尾を終えない限り滅多に羽を落とさないからです。家の中で羽が落ちている羽は、地面に着地した時点で羽を切り離す習性を持つシロアリのものと見てほぼ間違いないでしょう。

また、オスのクロアリは交尾を終えた直後に死んでしまいますし、シロアリの羽アリも大半はすぐに死んでしまう運命にあります。もし羽が散らばっているような状況であれば周辺に本体の死がいも一緒に見かける事が多いので注意深く観察してみましょう。胴体のくびれや触角の形などを見れば確実に見分けることができます。詳しくはこちらのページでもご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

落ちている羽や生きている羽アリに対する具体的な対処法

落ちている羽や生きている羽アリが近くにいた場合の具体的な対処法ですが、掃除機やちりとりなどでの回収を心がけ、生きている個体がいても殺虫スプレーは使わないようにしましょう。

殺虫スプレーで発生箇所を処理するとそこからの発生はなくなるかもしれませんが、それがシロアリであった場合にはかえって建物の被害を拡大してしまう可能性があります。これは、羽アリはシロアリのコロニーの中のほんの一握りでしかないため、本体のシロアリ達に逃げられると今まで被害に遭っていなかった箇所まで被害が出てしまう事が良くあるからです。

また、発生した羽アリがシロアリであった場合には専門業者による対策も必要となります。後々業者に相談するときのために、羽や死がいを手元に少し残しておくことをおすすめします。

まとめ

今回は羽アリが羽を落とす習性や、家の中に羽アリの羽が落ちていた時の対処法についてご紹介しました。羽アリにも一時的なもので放置しても問題がないケースと、専門業者による対策が必要なケースがあるので、家の中で羽アリの羽を見かけた場合にはその見極めが大切です。

シロアリ1番!では床下や建物外周のシロアリ無料調査を実施しています。これまでも「家の中に羽アリが発生したので見て欲しい」と調査をご依頼いただくケースがたくさんありました。「羽アリの羽が落ちていたが、シロアリかも知れないので一度専門家に見てもらったほうが安心できる」と思われた方は是非お気軽にご相談ください。

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