台所に羽アリが出た!これってシロアリ?放置の危険性とすぐにやるべき対策|シロアリ1番!
COLUMN
シロアリコラム
投稿日 2021.06.24 / 更新日 2025.04.11
シロアリ駆除羽アリ
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台所に羽アリが出た!これってシロアリ?放置の危険性とすぐにやるべき対策

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大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel
「羽アリが台所に出てきました」
「何が原因なのでしょうか?」
台所に突然、羽アリが現れて驚いていませんか?その羽アリ、もしかすると家の構造に深刻なダメージを与える「シロアリ」かもしれません。
この記事では、羽アリの種類の見分け方、台所に出る理由、そして放置するリスクや対策まで、専門業者がわかりやすく解説します。
目次
台所に発生した羽アリの正体
「台所から羽アリが出てきたんです!」
私たちの元には毎年、多くのお問い合わせが寄せられます。しかし実際に現場で確認してみると、発生している虫は羽アリだけとは限りません。例えば下記表のとおり「羽がある小さな虫=すべてシロアリ」ではないのです。
名称 | 特徴 |
---|---|
シロアリ(ヤマトシロアリ) 【建築物加害種】 ![]() |
5~7mm(羽は含まず) 4月下旬~5月 黒褐色。胸部は黄色。 |
シロアリ(イエシロアリ) 【建築物加害種】 ![]() |
7~15mm 6月~7月 全体的に茶褐色。 関東沿岸以南。 |
アリ(ケアリの仲間)![]() |
4mm(オス)〜10mm(メス) 6月下旬〜7月 全体的に褐色〜茶褐色。 |
コバエ(クロバネキノコバエ)![]() |
1mm 4月~11月 灯火によく集まる。 |
最も注意すべきは「シロアリの羽アリ」
その中でも、最も注意が必要なのが「シロアリの羽アリ」です。なぜなら、上記の中で唯一、住宅の木材を食べて建物にダメージを与えるのがシロアリだからです。
もし台所に現れた羽アリがシロアリだった場合、目に見えない床下などで深刻な被害が進行している可能性があります。一般の方による対処では不十分なケースが大半ですので、「もしかしてシロアリかも?」と感じたら、迷わず専門業者にご相談ください。
シロアリかどうか?セルフチェックのポイント
シロアリかどうかを見分ける簡単な方法をご紹介します。以下がシロアリの変わりやすい特徴になります。
- くびれのない寸胴型の体形
- 体色は黒色
- 首辺りに黄色いライン
- 体よりも長い翅が4枚ある
- 翅はすりガラスのように曇っている
また、シロアリの翅は体にずっとくっついているものではなく、すぐに体から切り離されます。ですので虫自体がいなくても翅だけ落ちていることも多いです。他の昆虫では翅だけがバラバラ落ちていることはありませんので、これもシロアリかどうかを見分けるわかりやすいポイントとなります。
羽アリが台所に発生する原因
台所で羽アリを見かけたということは、すでに建物内部でシロアリ被害が進行している可能性が高いことを意味します。実際、羽アリの発生場所の近くに、シロアリによる木材の食害や湿気による腐朽が見つかるケースは非常に多くあります。
羽アリの奥にある「建物の不具合」とは?
羽アリが発生する原因の一つに、「床下の水漏れ」があります。水漏れが発生すると、床下や土壌が常に湿った状態になり、シロアリが活動しやすい環境が整ってしまうのです。
実際に「台所から羽アリが出てきたのでみて欲しい」ということで点検にお伺いした物件でも、台所下の土台が水漏れで腐っていたり、床下がびしょびしょになっているのを見かけたことが何回もあります。
羽アリはどこから出てくるのか
羽アリ自体が出てくるのは台所の床下である場合もあれば壁の内部である場合もあります。とはいえ、いずれの場所から出てきたにしてもその奥には「シロアリの被害」が潜んでいるということを忘れないようにしましましょう。
また、羽アリは羽アリ脱出孔(羽アリを外に出すための穴)という穴を使って外に出ていきます。ですので、まずは羽アリ脱出孔を見つけることも大切です。台所の柱や壁、巾木などを注意深く観察してみましょう。
もしスリット状もしくは丸形の穴が開いていたり、その穴から土が出てきていたり、触るとベコベコする、パリッと割れる、などの症状があれば要注意です。それはシロアリである可能性が高いです。
羽アリを見つけたらやるべき3つの行動
羽アリを見かけたとき、多くの方が「とにかくすぐに掃除しなきゃ!」と行動してしまいます。しかし、実はその前にやっておくべき大切なステップがいくつかあります。ここでは、万が一シロアリだった場合にも備えて、正しい初動対応の流れをご紹介します。
羽アリを掃除する前に「写真を撮る」べき理由
羽アリを見つけたら、まずスマートフォンなどで写真を撮って記録しておきましょう。というのも、羽アリの姿が見られるのはほんの数時間〜1日程度の短い期間で、掃除してしまうと種類の判別ができなくなるためです。
- 羽アリの全体(体と翅)
- 数匹まとまっている様子(発生規模の参考に)
- 羽アリの周辺環境(壁・床・脱出孔など)
羽アリの種類によって、シロアリかクロアリかがわかり、対応方法がまったく異なります。可能であれば、死骸や翅もティッシュなどに包んで保管しておくと、後で専門家が正確に診断しやすくなります。
専門業者への無料点検を活用しよう
羽アリがシロアリだった場合、建物内部で被害が進んでいる可能性が高く、目視では確認できない床下や被害の全体像をチェックする必要があります。そういった場合は、プロによる無料点検サービスを活用するのがベストです。
- 羽アリの正体と発生箇所
- シロアリ被害の有無と進行度
- 処置の必要性
当社でも、羽アリが発生した台所まわりや床下の無料診断を実施しています。「ちょっと不安かも…」と感じたタイミングでのご相談が、被害の拡大を防ぐカギになります。
応急処置として市販薬を使ってもOK?
「すぐに何か対策をしたい…」という場合には、市販の殺虫スプレーを使うことも一時的な応急処置として有効です。ただし、使い方を誤ると逆効果になる可能性があるため注意が必要です。
- スプレーは表面に見える羽アリや通り道にしか効果がない
- 本体の巣や深部の被害には届かず、根本的な駆除にはならない
- 殺虫剤が巣の本体に届かないと、シロアリが危険を察知して別の場所に逃げる可能性がある
羽アリが出てきたからといって、すぐにその場に殺虫剤を噴射してしまうのは、実は逆効果になるリスクもあるのです。
羽アリが出た=シロアリの“巣の本体”が近くにあるとは限らない
羽アリは、既存の巣から飛び立つ新しい女王アリと王アリです。つまり、今目の前に出てきている羽アリ自体は「シロアリの本体ではない」という点に注意が必要です。
そのため、「羽アリが出てきた穴を見つけたから殺虫剤を注入すればOK」という対応では巣の本体には届かず、逆にシロアリを刺激してしまうことがあります。
シロアリは危険を感じると、警報フェロモンを出して仲間に危険を伝え、巣を移動させる性質があります。そうなると、今まで被害が限定されていた場所から、まだ無傷だった別の場所へと被害が広がってしまうリスクがあるのです。
- 掃除機で吸い取る
- ガムテープなどで捕獲する
- 室内に残った翅や死骸を袋にまとめて処分する
殺虫剤の使用よりも物理的な排除方法が安全です。羽アリの発生は通常その日のうちに収束する一時的な現象ですが、それで安心してしまうのは危険です。「羽アリが出なくなった=シロアリがいなくなった」わけではありません。巣の本体は建物内部に残っており、今後も被害を進行させる可能性があります。
つまり、市販薬はあくまで「目の前の羽アリ対処用」と考え、根本的な駆除や調査は専門業者に依頼することが重要です。被害の放置は時間が経つほど修繕費用も膨らみます。少しでも不安があれば、まずは無料点検から始めましょう。
まとめ|台所に羽アリを見つけたら、すぐ専門家に相談を
羽アリの発生は、目に見えない場所で進行する「シロアリ被害」の重要なサインです。たとえ数匹でも、「たまたま出ただけ」と見過ごすのは危険です。
羽アリを見つけたら、まずは慌てずに写真を撮る・捕獲する → 無料点検を依頼するという流れで行動しましょう。早期発見・早期対策こそが、家を守る一番の近道です。

全員がしろあり防除施工士
社員の顔が見える安心力
強引な販売営業ナシ
全ての業務を自社社員で運営
「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。
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