それってシロアリ被害!?特徴や見分け方を解説|シロアリ1番!
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シロアリコラム
投稿日 2018.11.10 / 更新日 2022.05.26
シロアリ駆除
それってシロアリ被害!?特徴や見分け方を解説

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田中 勇史
しろあり防除施工士

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。
こんにちは。シロアリ1番!の田中です。
もしシロアリの被害を受けてしまった時、建物や床下、お部屋はどうなるのでしょうか?
普段の生活でシロアリを見かけることはまずありません。中々イメージが難しいのではないかと思います。
そこで今回は、実際にシロアリの被害を受けた木材などの写真を見ながらその特徴を解説していきます。
目次
シロアリ被害を見分けるポイント
シロアリの被害に遭った木材には総じて
- 触ったらフカフカする
- 穴が空いている
といった特徴が見受けられます。
とはいえ、これらの特徴があれば必ずしもシロアリ被害であるとは限りません。
例えば、ただ単に木材が腐っただけの場合もあれば、ヒラタキクイムシなどのシロアリ以外の木材加害害虫による被害の場合もあります。
そこで、シロアリ被害かどうかを見分けるいくつかのポイントをご紹介します。
特徴1.シロアリは中を食べることが多い
シロアリが木材を食害する際、基本的に食べるのは「内部」です。これは、シロアリが空気の流れ(風)や太陽光を嫌うためです。
外の環境に触れないよう、木材内部に自分たちの道路を作りながら密かに食害を続けるのです。
ただし、空気の流れ(風)や太陽光に当たらないような場所では木材の表面から食害が進んでいくこともあります。
例えば、シロアリが自ら運んだ土(蟻道:ぎどう、蟻土:ぎど)で木材表面を覆ってしまったような場所などです。
ここで注意しなければいけないのは、パッと見ただけでは被害に遭っているのかどうか分かりにくいということです。
そこで私たちシロアリ業者は木材内部の被害を確かめるのに、「打診・触診」という方法を用いて行っています。
玄関框やドア枠の木の表面を、扉をノックするように軽く叩いてみましょう。もしシロアリの食害が発生していた場合は乾いた空洞音がするはずです。
特徴2.土の様な付着物がついている
シロアリは蟻道(ぎどう)と呼ばれる土を固めて作った道を被害部の表面に作ります。
蟻道はシロアリ被害特有のもので、木材の周辺に土が不自然に付着しているようであればシロアリ被害で間違いないでしょう。
ただし、1つ注意点としてシロアリではないアリの仲間(トビイロケアリなど)も蟻道を作ることがあります。
シロアリの蟻道とアリの蟻道の違いは土の丈夫さです。
アリの蟻道はゴミを混ぜて簡単に貼り合わせたような感じですので、触るとすぐにボロボロと崩れてしまいます。一方シロアリの蟻道は、土と唾液を混ぜ合わせた硬い粘土状のもので、ちょっと触っただけで壊れるようなことはありません。
先ほどご紹介した「空洞音がするか」と併せて確認しておくと確実でしょう。
シロアリ被害を受けた木材や部材の事例
今度は実際にシロアリに食害を受けた木材などの写真をみていきましょう。
床下の木材
まずは床下の木材の被害です。
床下は普段から見られる場所では無いため、知らぬ間に被害が進行して下記のような状態になってしまうケースが多いです。

大引材のシロアリ被害

根太材のシロアリ被害

束柱のシロアリ被害

土台のシロアリ被害
ここまで白蟻の食害が進行してしまうと、補強や修繕が必要となります。上記は全てヤマトシロアリの被害ですが、蟻道や土が被害部分に混ざることで他の白蟻よりも加害部が汚く特徴的な被害となります。
色々なシロアリ被害
シロアリはエサとなる木材以外にも色々な物に穴を開けることがあります。
これはエサとなる木材までの通り道を作ろうとするためです。

スポンジのシロアリ被害

断熱材のシロアリ被害

配管被覆のシロアリ被害

本のシロアリ被害
※本については樹木が原料であるためシロアリのエサとなります。
建物の場所別に見たシロアリ被害
シロアリ被害を建物の場所ごとにみていきましょう。
室内の場合は、木材が使われている内装材を中心に被害が発見されがちです。
また、内装材でシロアリ被害が発見されたということは、先ほどご紹介したような見えない場所でのシロアリ被害も大きくなってしてしまっているケースが多いです。
- 玄関の事例
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玄関ドア枠のシロアリ被害
玄関のシロアリ被害 - 浴室の事例
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浴室入り口枠のシロアリ被害
敷居のシロアリ被害 - 内装材の被害事例
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フローリングのシロアリ被害
柱のシロアリ被害 - お庭、敷地のシロアリ被害
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木材のシロアリ被害
ウッドデッキのシロアリ被害
シロアリ被害を受けた建物はどうなる?
シロアリだけで建物が倒壊することはほとんどありません。とはいえシロアリの被害を受けると、少なからず建物の耐久性は低下してしまいます。
怖いのは耐震性の問題です。
特に木造家屋の場合は躯体に木材が使われているので深刻になりがちです。
2007年の新潟中越沖地震では、京都大学の調査によると損壊の激しかった40棟の家屋のうち約7割にシロアリの被害がみられたという調査結果があります。
阪神大震災でも全壊の建物のほとんどにシロアリ被害がみられたという調査結果もあり、シロアリ被害が地震時の建物倒壊に少なからず影響を与えたと指摘されています。
このように、万が一大地震が発生した際、シロアリ被害があるか無いかが建物の倒壊に少なからず影響を与えているのです。
シロアリ被害のまとめ
今回はシロアリ被害についてまとめてみました。
シロアリ被害は、駆除処理をすることで進行自体は食い止められます。しかし、既に被害を受けてしまった柱や内装材は取り替えるほか元に戻す手段はなく、その分リフォーム費用がかさんでしまうことも多いです。
今回ご紹介したような写真に心当たりがあるようでしたら、シロアリの被害が疑われます。
しかし、ご紹介した被害は分かりやすい事例のものばかりですので、実際にはご自身で判断するのは難しい微妙なケースがあるかも知れません。
もしも「シロアリ被害かもしれない」となった場合は、ご自身の判断だけに任せるのではなくまずは信頼のおける専門業者に依頼をし、適切な調査及び対応をしていただくことをおすすめ致します。(信頼できる業者の選び方はこちらのページでもご紹介していますので、参考にしてみてください)
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