シロアリはゴキブリの仲間?共通点や対策方法を解説|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2020.09.19

シロアリはゴキブリの仲間?共通点や対策方法を解説

WRITER

田中勇史

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田中 勇史

しろあり防除施工士

田中勇史

大学で昆虫類、特にニホンミツバチ・スズメバチに関する研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。シロアリにとどまらずハチやアリ、害虫全般の駆除・調査に従事。

みなさんはシロアリとゴキブリが同じ仲間だということをご存知ですか?

この話を聞いても多くの方は「全然似ていないと思うけど・・・」と感じてしまうのではないかと思います。

確かに見た目や色は全然違いますし、異なる点もありますが、共通点も多くあります。

このページでは

  • シロアリとゴキブリは生物学上は同じ生き物
  • シロアリもゴキブリも「害虫」でもあり「益虫」でもある
  • シロアリとゴキブリでは異なる対策が必要

 

これらのことをご紹介していきます。

シロアリとゴキブリの生物学上の共通点

シロアリとゴキブリは、実は生物学では同じ種類として分類がされています。

生物を種類別に分ける時、どれくらい細かく分類するのかによって「科」「属」「種」などの分けられ方があります。

シロアリとゴキブリは同じ「ゴキブリ目」という種類の生き物として分けられています。

ちなみに、私たちが普段よく見かけるクロアリは、シロアリは異なる分けられ方をしており、「アリ目」という種類の生き物で、ハチの仲間として分けられています。

シロアリとゴキブリは生物学的には同じ祖先をもっています。シロアリは「キゴキブリ」という今のゴキブリの祖先から派生して誕生しました。

シロアリやゴキブリの祖先は2.6億年前に誕生したといわれています。(元々は3億年前といわれていましたが、最近の研究で2.6億年前が正しいという説が発表されています。いずれにしても、ものすごく大昔から地球上にいたことがわかりますね)

シロアリもゴキブリも「益虫」と「害虫」の両面を持っている

シロアリもゴキブリも「害虫」というイメージが強いのではないかと思います。

確かにそれは間違ってはいません。

シロアリもゴキブリも人間の家屋に侵入してくる生き物ですが、シロアリは人間の家屋を食べる「家屋害虫」、ゴキブリはウイルスなどを運び込む「衛生害虫」です。

しかし、シロアリもゴキブリも自然界という大きな目で見た時は「益虫」です。

シロアリもゴキブリも自然界では「分解者」という役割をもっています。分解者とは、枯れ木や動物の死がいを食べて細かく分解する生き物の事をいい、生き物を自然に還して新たな生命を作る上で必要不可欠な存在です。

その他にも、生き物のエサとなったり、植物の花粉を運ぶなどの大切な役割をいくつも担っているので、シロアリやゴキブリがいなくなったら地球上の生物はみんな滅んでしまうと言っても言い過ぎではないでしょう。

シロアリとゴキブリでは異なる対策が必要

シロアリとゴキブリは生物学上は同じ仲間として分けられますが、建物に入ってこないようにするための対策方法は大きく異なります。

なぜかというと、エサとして食べるものが異なるからです。

ゴキブリは人間の食べ物の残りカスなどをエサにすることが多いですが、シロアリは人間の家そのものをエサにします。

シロアリは家を食べられないようにすること、ゴキブリはエサとなるものを置かないようにすることが大切です。

ゴキブリの対策は家を清潔にする事

ゴキブリの基本的な対策は「家を清潔にする事」で行います。

特にゴキブリの中でも「チャバネゴキブリ」という種類のゴキブリは、人間の家の中に巣を作るのでもし「家の中で毎日ゴキブリを見かける」という状況であれば家の中に巣を作られてしまっている可能性がありますので、一度キレイに清掃をすることをおすすめします。

このときのポイントとして

  • 置きっぱなしで積み上げられている荷物は隠れ家にされることがあるので片付ける
  • 生ゴミは匂いで外部から呼び寄せてしまうことがあるので放置しない
  • シンク下は拠点にされることが多い(水とエサを確保しやすい)のでまめに清掃する

 

などが挙げられます。シンクに関しては、シンク内の水分もなるべく取り除いた方が効果的です。生ゴミの保管方法としておすすめなのが「ゴミの日まで冷凍保存しておく」方法です。ゴキブリだけでなくコバエの発生も抑えることができますので是非試してみてください。

ちなみに「家はキレイにしているはずなのにゴキブリを見かけることがある」という場合には開口部(窓、玄関、換気扇など)から進入しているケースが大半です。体が黒い5センチ程度のゴキブリは家の中で巣を作らない種類(クロゴキブリ)なので、こちらの可能性を考えましょう。

外からの侵入の対策としては

  • 窓、玄関、換気扇などにあらかじめ据え置き型のゴキブリ駆除剤(ベイト剤)を設置する
  • ゴキブリが嫌がる成分(忌避剤)を含んだスプレーを定期的に散布する

 

という方法があります。

いずれもとても効果的ですが、お互いに目的と効果が相反しているので併用はしないように注意しましょう。

また、何事にも100%はないので「細目に根気強く行う」という姿勢を忘れないでおきましょう。

シロアリの対策は定期的な薬剤散布を行うこと

シロアリの対策は建物を食べられないようにすることですが、そのためにもっとも重要なのは「建物に対して薬剤散布を定期的に行うこと」です。

シロアリは主に人間の目に見えない床下から建物に侵入します。被害も見えない場所で進行しますので、症状が悪化するまで気づかないこともあります。しかしシロアリがゴキブリと異なるのは「薬剤散布による予防方法が確立されている」ということです。

木部への薬剤散布

土壌への薬剤散布

一部の外来種を除きシロアリは必ず土の下から侵入してきます。ですので、土の表面に薬剤のバリアを張ることで侵入を防ぐことができます。

この時、薬剤は「床下全面」に散布する必要があります。散布していない箇所があるとそこからシロアリに侵入されてしまう可能性があるからです。

シロアリの薬剤を散布する際のポイントとしては「継続的に行うこと」が大切です。

ゴキブリの対策に比べてシロアリはどうしても大掛かりな作業になるため、一度おこなってしまうと「これでシロアリは安心だな」と思ってしまいがちですが、現在市場に出回っているシロアリの薬剤は5年で成分がほぼ分解されるように作られています。つまり、5年おきに床下に薬剤を散布することがシロアリの対策では重要であることを覚えておきましょう。

ちなみに、もし「化学製品を使ってしまうと気分が悪くなってしまう」という症状(化学物質過敏症)などの理由で床下への薬剤散布ができない場合は「ベイト工法」での対策を行うこともできますので、そちらを選ぶようにしましょう。

まとめ

今回はシロアリとゴキブリの共通点や対策方法などについてご紹介してきました。シロアリもゴキブリも自然界では益虫ですが、人間にとっては害虫としての側面ももっています。

しっかりと対策を行うことが「共存」に繋がります。

シロアリ1番!では床下の無料点検をおこなっています。もし、「シロアリ対策」について考えて見たいと思っていただいた方は是非お気軽にお問い合わせください!