シロアリ駆除剤、どれがおすすめ?選び方を徹底解説!|シロアリ1番!
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シロアリコラム
投稿日 2020.05.12 / 更新日 2021.01.13
シロアリ駆除
シロアリ駆除剤、どれがおすすめ?選び方を徹底解説!

WRITER

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上野山 典之
しろあり防除施工士

2015年新卒でテオリアハウスクリニックに入社。シロアリ防除工事に従事し、1000件を超える住宅メンテナンスに携わる。毒物劇物取扱責任者や第二種電気工事士など多数の資格を所有。
このような疑問にお答えします。
どのようなシロアリ駆除剤をおすすめできるかはその人が「何を重要視するか」で異なってきます。
このページを読んでいただくと
- 現在使われているシロアリ駆除剤の種類
- 状況に応じたおすすめのシロアリ駆除剤
これらについて知ることができます。
目次
「普通でいい」という人におすすめのシロアリ駆除剤
このような人は
- ネオニコチノイド系(クロチアニジン、アセタミプリド、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、など)
- 合成ピレスロイド(ピレトリン、ペルメトリン、ビフェントリン、シフェノトリン、など)
上記の成分を含むシロアリ駆除剤による「バリア工法」での施工がおすすめです。バリア工法は床下全面に薬剤を散布することでシロアリ駆除・予防を行う工法です。
現在日本で最もメジャーなシロアリ駆除はバリア工法です。バリア工法と一概にいっても使用されるシロアリ駆除剤はシロアリ駆除業者によって異なってきます。
ちなみに安全かどうかを分かりやすく判断するポイントは(公益社団法人)日本しろあり対策協会が認定している薬剤かどうかという点です。使用を検討しているシロアリ駆除剤について事前にしっかり確認をしておいたほうがいいでしょう。
下記のリンクではシロアリ1番!で行うバリア工法でのシロアリ駆除について詳しく解説しています。興味のある方は一度ご覧ください。
www.shiroari-ichiban.com/contents/column/shiroari-kujo/
「薬剤が不安…」という人におすすめのシロアリ駆除剤
近年のシロアリ駆除剤は安全面や環境への影響にとても気を遣って作られています。「人体に悪影響がないだろうか?」という心配はしなくても普段どおり生活をしている間に工事を行うことができます。
とはいえ中には
- 洗剤や芳香剤など化学物質がどうしても使えない
- 赤ちゃんがいるのでどうしても普通の薬剤を使うのは不安
という方もおられると思います。そのような方は
- ノバフルムロンという成分で作られている「セントリコン・システム」
- クロルフルアズロンという成分を利用する「エクステラ」
などの「IGR剤」と呼ばれているシロアリ駆除剤で「ベイト工法」によるシロアリ駆除を行うことをおすすめします。
ベイト工法は
- 建物の内側に薬剤を散布しない
- 使用する薬剤の量が非常に少ない
- 「脱皮を行う虫」以外の生き物には影響がない
といった特徴があります。薬剤を使うことに対して特に不安を感じている方はベイト工法での施工をおすすめします。
下記のページではシロアリ1番!が行うベイト工法でのシロアリ駆除について詳しく解説していますので興味のある方は一度ご覧ください。
www.shiroari-ichiban.com/contents/column/bait-method/
天然成分によるシロアリ駆除
と考えておられる方もいるかと思います。現在天然成分を謳うシロアリ駆除は
- 天然ピレトリン
- ホウ酸
- ヒバ油
などがあります。特徴はそれぞれのシロアリ駆除剤で大きなバラつきがあるので一概には言えませんが共通するのは「天然成分から抽出した成分」でシロアリ駆除や予防を行なっているという点です。
「天然成分から抽出した薬剤」という点を強くこだわるのであれば上記のシロアリ駆除剤を使うことをおすすめしますが、天然成分を謳う薬剤には
- 本当にシロアリに対して効果があるのか(科学的な根拠があるのか)
- 本当に人体へのリスクは少ないのか(安全性の裏付けはあるのか)
- 天然成分なのは薬剤全体の一部分だけではないか
など、さまざまな「落とし穴」が存在します。
(公益社団法人)日本しろあり対策協会の認定薬剤であれば数々の実験で安全性の裏付けがされていることが証明されていますが、そうでない薬剤なのであれば、検討は慎重に行うことをおすすめします。
「湿気対策も同時に」という人におすすめのシロアリ駆除剤
という方はシロアリ駆除と同時に床下の湿気対策を行うことをおすすめします。
床下の湿気対策は
- 防湿効果のあるシロアリ駆除剤を使う
- 床下換気扇や防湿シートと通常の薬剤を併用する
これらの方法で行うことができます。
防湿効果のあるシロアリ駆除剤を使う
という人には
「テクノガード工法(※日本農薬株式会社商標)」でのシロアリ駆除がおすすめです。
テクノガード工法とは、アセタミプリドという有効成分を含んだ薬剤に樹脂の成分を混ぜ込んで、床下全体を固めてしまうのが特長です。
樹脂で床下の表面を固めるので、いつか寿命や劣化で取替が必要となる床下換気扇や防湿シートと違い、床下の湿気を半永久的に大幅に抑え続ける事ができます。
と思うかも知れませんが、身近な化学物質と比べてもとても毒性が低い事が科学的な実験で示されていますのでご安心ください。
下記のページではシロアリ1番!が行うテクノガード工法によるシロアリ駆除について詳しく解説していますので興味のある方はご覧ください。
www.shiroari-ichiban.com/contents/column/20170602-technoguard/
床下換気扇や防湿シートと通常のバリア工法の併用
もう1つのやり方は「床下換気扇や防湿シートの設置」を通常のバリア工法の施工と同時に行なう方法です。「テクノガード工法よりもより安く湿気対策を行ないたい」という方はこちらがおすすめです。
厳密にはシロアリ駆除剤とは別の商品になってしまいますが、シロアリ駆除業者の大半はこういった湿気対策用の商品も取り扱っています。
注意しなければいけないのは「不必要である過剰なサービス提供」です。湿気対策の商品はよく抱き合わせ商法に利用されたり、適切な個数を大きく上回る内容での契約を行う悪徳業者に利用されがちです。
「本当に必要な内容で取引が行われているのか」自分でしっかりと検討をすることが大切です。
下記のページでは湿気対策が必要かどうかの見分け方や床下換気扇・防湿シートの施工について紹介しているのでもしよかったら参考にしてみてください!
www.shiroari-ichiban.com/contents/column/moisture-conditioning/
「ハウスメーカーで家を建てた」という人におすすめのシロアリ駆除剤
もし
という場合は、「ハウスメーカー指定の工事店」にシロアリ駆除を行なってもらう事をおすすめします。
ハウスメーカーではシロアリ駆除や予防に関しても「この薬剤を使ってこんな方法で工事を行う」という仕様書が作られているケースが大半です。
中には
と思われる方もおられるかも知れませんが、ハウスメーカーに相談してシロアリ駆除を行うことで
- 施工品質や薬剤の安全性が確保されている
- 独自の保証内容で施工をしてくれる場合もある
- 何かトラブルが起きた際にしっかり対応してくれる
といったメリットがあります。まずは担当の方にシロアリ駆除を検討している事を相談してみましょう。
まとめ
今回はおすすめのシロアリ駆除剤をニーズ別にご紹介してきました。シロアリ駆除と一概にいっても様々なアプローチがあります。自分の条件にあったシロアリ駆除を行うことが大切です。
とはいえ
という方もおられると思います。そんなときは是非シロアリ1番!にご相談ください!
シロアリ1番!では床下の無料調査を実施しています。点検員がヒアリングを行い、1人1人に合った施工方法のご提案もさせていただいています。
もし「シロアリ駆除を検討している・わからないことがあるので聞きたい」という方は下記のお申込みフォームからお気軽にご連絡ください。
皆様からのご相談、心よりお待ちしています!