電灯や街灯に集まっているのは羽アリ?家の心配はしなくても大丈夫?|シロアリ1番!

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シロアリコラム

投稿日 2021.09.17

シロアリ駆除

テーマ:

電灯や街灯に集まっているのは羽アリ?家の心配はしなくても大丈夫?

WRITER

田中勇史

WRITER

田中 勇史

しろあり防除施工士

田中勇史

大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。

こんにちは。シロアリ1番!の田中です。

シロアリ1番!では、シロアリや蟻の羽アリが発生する5月〜7月頃になると、「羽アリが出てきている」というお問い合わせを毎年たくさんいただきます。

その中には「電灯や街灯に羽アリが集まっていたけど、建物に被害はありますか?」というお問い合わせをいただくこともあります。

今回は、

  • 羽アリが電灯や街灯に集まる理由
  • 電灯や街灯に集まる羽アリの建物へのリスク

 
についてお話ししていきます。

羽アリなどの虫が電灯の光に集まる理由

ヤマトシロアリの羽アリ
多くの虫が電灯などの光に集まる理由は「紫外線」です。

電灯や街灯の明かりには虫を引き寄せる紫外線を多く発するもの(特に古いタイプは発する率が高い)があります。これを頼りに飛んでいる虫たちは四方八方に発せられる紫外線に釣られて周囲を回ってしまいます。

この行動は虫が光に反応して移動することから「走光性」と呼ばれます。更に、光に向かう場合を「正の走光性」、光を避ける場合を「負の走光性」と言います。

ではシロアリはどうなのかと言いますと、種類によって様々ですが多かれ少なかれ走光性は持っています。

この差は羽アリの飛ぶ時間帯の違いによって変わり、日中に飛ぶ種類ほど走光性は薄まる傾向があります。

私たちが良く目にするヤマトシロアリは昼間に飛ぶ種類であり、海岸線沿いや関西方面に多いイエシロアリは夕方から夜にかけて飛ぶので正の走光性はイエシロアリの方が強く出ます。だからといってヤマトシロアリが光に集まらないかと言えば嘘になります。

ヤマトシロアリでも電灯に集まって飛び交う光景をシロアリ被害現場ではよく目にします。

電灯や街灯に羽アリが集まっていた時のシロアリ被害のリスク


シロアリ被害のリスクを考える上で、羽アリの存在は大きいのですが集まっている場所が内なのか外なのかでも大きく変わってきます。

集まっているのが外の街灯だった場合
集まっているのが外の街灯であった場合、こちらに該当するのはイエシロアリ生息地の方に絞られるかと思います。

ちなみにヤマトシロアリが街灯の明かりに集まることはありません。飛ぶのが日中のヤマトシロアリでは夕方から付く街灯には寄れないからです。

とはいえ、街灯に集まっている場合は外での現象なので基本的に被害リスクをそこまで意識する必要はないですし、外で飛んでいるのはその羽アリがどこから飛び立ったものなのか特定することはできないことから、自然現象と捉えてしまって構いません。

集まっているのが室内の電灯だった場合
一方で室内の電灯に羽アリが集まっていた場合は要注意です。こちらは走光性が弱いと言われるヤマトシロアリでも見られる光景で、どちらの種類である可能性も考えられます。

電灯に集まる場合は大きく分けて二通りあります。一つは外からの侵入でもう一つは室内発生です。

外からの侵入の場合は窓の隙間などからの侵入が多く隙間を見つけて入ってくるので必然的に数は少なくなります。数匹~10匹単位で見つかった場合は外侵入を疑います。

そして、最も注意しなければならないのが数百~千単位で発生した場合です。この時はほぼ間違いなく建物内のどこかに大きな被害が既に発生していることを意味しており、早急な対応が求められます。

もし室内で羽アリが発生した場合は?
まず羽アリ自体は飛んだからといってそのまま建物内に侵入して被害を出すわけではありませんので冷静になって対処するべきです。

この時、大抵は慌てて殺虫剤を使用してしまいがちですがあまり良くありません。

まだ飛んでいる羽アリだけに処理するのであればいいですが、突出口を見つけてそこから内部へ薬剤を注入してしまったりすると、一時的にはいいかもしれませんが全てを駆除することはできないため、シロアリは逃げてしまいます。

逃げた先が外でしたら問題ないのですが、大抵は被害のまだ出ていない新しい場所に移ってしまうのです。こうなってしまうと駆除したつもりが余計に被害を拡大させてしまうので、羽アリは物理的に対処する方がベストであり、具体的には掃除機で吸う・粘着テープで捕獲するなどが効果的です。

電灯に集まる羽アリの正体を見分けるには?


電灯や街灯に集まる飛翔昆虫には様々なものがあります。ここではシロアリと間違えやすいものをピックアップしてご紹介します。

クロアリの羽アリ
こちらは最もシロアリと間違えられる確率が高いもので飛ぶ時期もシロアリを被ることが多いです。

見分けるポイントは翅の大きさと体形の違いになります。翅の大きさはシロアリでは4枚ある翅が全て同じ大きさでクロアリでは4枚のうち前翅にあたる2枚が大きく、後翅にあたる残りの2枚はとても小さく前翅とくっついていることが多いので区別は簡単にできます。

体形の違いはシロアリは頭、胸、腹部の3つの部位の中で胸と腹部がほぼ一体型をしており見た目は寸胴型に見えます。

一方クロアリでは頭、胸、腹部は綺麗に分かれておりその間は非常に細く括れているので判別は容易にできます。

カゲロウなど水棲昆虫の成虫
こちらも間違われることがありますがやはり翅の大きさや形、体形で区別が付きます。

翅はクロアリ同様に前翅が大きく三角形をしています。シロアリの翅は細長い楕円形といった印象を受けます。

体形もカゲロウは頭が小さい割りに目が大きく、寸胴型という意味では似ているかと思いますが腹部末端には通常2~3本のテイルと呼ばれる尾を持っているので区別は容易にできます。

また、カゲロウなどは地面に降り立った際に翅を上に折りたたむため、シロアリとは違った翅の構造をしています。シロアリは横に水平にたたみます。

羽アリの見分け方についてはこちらのページでもより詳しく解説しています。もっと知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
 

さいごに

今回は羽アリを電灯の近くで見かけた場合の建物への被害リスクについてご紹介させていただきました。

もし羽アリを見かけたのが外の街灯であった場合は、建物への被害を心配する必要はありません。

しかし、羽アリが集まってきているのが室内の電灯であった場合、建物への被害が発生している可能性が考えられます。

もちろん中にはシロアリではないケースも存在しますが、不安に感じているようでしたら一度専門家に相談してみる事をおすすめ致します。

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