シロアリ駆除の赤ちゃんへの影響は?施工しても大丈夫?|シロアリ1番!
COLUMN
シロアリコラム
投稿日 2020.05.02 / 更新日 2021.01.13
シロアリ駆除
シロアリ駆除の赤ちゃんへの影響は?施工しても大丈夫?

WRITER

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上野山 典之
しろあり防除施工士

2015年新卒でテオリアハウスクリニックに入社。シロアリ防除工事に従事し、1000件を超える住宅メンテナンスに携わる。毒物劇物取扱責任者や第二種電気工事士など多数の資格を所有。
結論から言うとシロアリ駆除は赤ちゃんや小さい子どもがいるお家でも問題なく行えます。とはいえ注意しなければいけないこともあります。
このページでは
- シロアリ駆除は赤ちゃんがいても行える理由
- シロアリ駆除の施工中に赤ちゃんに対して気をつけること
これらについてご紹介していきます。
目次
シロアリ駆除の薬剤は赤ちゃんにも無害
まずはシロアリ駆除に使用される薬剤が赤ちゃんや小さい子どもに対しても安全である理由として
- 技術の進歩で薬剤の安全性は高くなっている
- 「劇物」である薬剤でも安全性は確保されている
といったことが挙げられます。
技術の進歩で薬剤の安全性は高くなっている
シロアリ駆除に使われる薬剤と聞くと「シックハウス症候群」のような身体に害を与えるというイメージが強いのではないかと思います。
確かに今から20年ほど前に使われていたシロアリ駆除の薬剤はとても危険なモノでしたしかし、過去に起きた社会問題を踏まえ、安全性を意識した薬剤の開発が行われています。
例えば、昔は何十年と効果が持続するような薬剤が作られていましたが、現在は5年ほどが目安になっています。
特に「公益社団法人日本しろあり対策協会」により認定を受けている薬剤は、外部の審査機関による様々な実験をクリアして「人体や哺乳類への影響が少ない」薬剤であることが裏付けられています。
シロアリ1番!でも「公益社団法人日本しろあり対策協会」から認定をうけている安全性の高い薬剤を使用してシロアリ駆除を行なっています。
「劇物」である薬剤でも安全性は確保されている
以前シロアリ1番!に
という内容のお問い合わせをいただいたことがあります。確かにシロアリ駆除業者の中には原液が劇物である薬剤を使用している場合もあります。
しかし薬剤が劇物なのはあくまでも「原液」だからです。実際に床下で散布する薬剤は水で薄めて使うので、説明書のとおりに薬剤を作れば食塩水などと同じ「普通物」になります。(ちなみにシロアリ1番!では原液も普通物である薬剤を使っています。)
とはいえ、それだとシロアリ駆除業者のさじ加減が安全性が左右してしまう事も確かです。施工価格の安さだけでなく、施工品質がしっかりとしている業者かどうかの見極めも大切です。
【補足】場合によっては「ベイト工法」がおすすめ
確かに現在市場に出回っているシロアリ駆除に使われる薬剤は安全ですが赤ちゃんに限らず中には
- アレルギーで化学物質全般が使えない
- どうしても身体への影響が心配
という方もおられると思います。そのような方でも「ベイト工法」でのシロアリ駆除ならば問題なく実施することができます。ベイト工法は
- 使用する薬剤量が液剤よりも大幅に少ない
- 床下に直接薬剤を散布しない
といった特徴があります。
僅かな化学物質でもアレルギー症状を起こしてしまうような人でも使うことができるのでそういったリスクが不安な方は是非ベイト工法を検討してみてください。(下記のページで詳しくご紹介しています!)
シロアリ駆除を行う時に赤ちゃんに気をつけること
シロアリ駆除の薬剤は人体や哺乳類に安全な成分を使っているので直接健康に害を及ぼすことはありません。しかし赤ちゃんや小さい子供がいるお家では
- 点検口周りのホコリっぽさ
- 点検口からの落下
- 施工中に台所を使えなくなる
などの点に注意を払う必要があります。
点検口周りのホコリっぽさ
シロアリ1番!ではお客様の安全面に配慮し、丁寧な養生を行なっての作業を心がけています。しかしシロアリ駆除の作業は、
- 使用する薬剤の切り替え
- 電動ドリルやホースなどの機材の搬入
などの理由で何度もホコリっぽい床下と外とを行き来する必要があり、点検口周りはどうしてもホコリっぽくなってしまうことがあります。
赤ちゃんののどの粘膜を刺激して咳の原因になってしまうことも考えられますので、施工中や施工後半日ほどはなるべく点検口周りに赤ちゃんを近づけないようにしましょう。
点検口からの落下
もう1つ気をつけなくてはいけないのは物理的な事故です。赤ちゃんが不用意に点検口に近づいてしまうと、誤って床下に落ちてしまう可能性もあり、非常に危険です。大抵の場合は居住者が点検口に近づかないようにするための工夫が行われているはずですが、大人でも誤って足を踏み外してしまう、というケースがあるくらいです。別の部屋に移動させておく事をおすすめします。
施工中に台所を使えなくなる可能性も
点検口が作られている場所で最もメジャーなのは「台所」と「洗面所」です。台所の点検口から入る場合は、養生で全体を覆ってしまうため、点検口との位置関係によっては施工中に台所や冷蔵庫が使えなくなってしまうケースもあります。
赤ちゃんは大人に比べて水分をまめに補給する必要があるといわれていますが、あらかじめ取り出しておかないと必要な時に取り出せなくなってしまうので注意が必要です。特にシロアリ駆除工事は予防工事に比べて作業時間も長くなる傾向にあります。あらかじめ食品類を少しだけ別の場所に確保しておくことをおすすめします。
もし「できるだけこちらの点検口を使って欲しい」といったご希望がある場合は、特別な事情がある時以外はできる限りご希望に沿わせていただいていますのでお気軽にご相談ください!
さいごに

シロアリ駆除の薬剤は安全性が高く赤ちゃんがいる家庭でも問題なく施工を行うことができます。しかし、床下と外とをつなぐ点検口周りには様々なトラブルが起きるリスクがひそんでいるため、実際のシロアリ駆除の際は注意を払わなければいけないことがある事も覚えておきましょう。
また、「施工品質」がシロアリ駆除の安全性を大きく左右させる事も確かです。私たちシロアリ1番!は「安全・安心」を最も優先して考えています。特に最もデリケートな部分である「点検口周り」の養生は特に力を入れて行うようにしています。
いくらシロアリに食べられる心配がなくなっても、「安心して住むことができなくなった」となってしまっては意味がないからです。
もし「シロアリ駆除の相談をしたい」という方は下のボタンからお気軽にお申し込みください。皆様のご相談、心よりお待ちしています!